ようこそ!パブロ・マリ!強みと弱みを徹底分析 前編
パブロ・マリとは?
金曜日の時点でこの選手について誰も聞いたことはなかった。だが、土曜の午後には皆がエキスパートになっていたようだ。
彼がフラメンゴにたどり着いた経緯はなかなか珍しいもので、シティではメディカルチェック以外でマンチェスターによることすらなく、ジノラ、ブレダ、デポルティーボンにローンを繰り返した。
噂に上がっていたマトヴィエンコと同じように左利きのCBで、長短のパスを出せる。192cmと長身で、迫力のあるCBだ。
(マリのプレイエリア 左が自陣)
現在のアーセナルの戦術
新加入選手について語る前に、まずアーセナルがどのようなプレイを見せているのかを語らなくてはならない。アーセナルの一番の守備は攻撃で、ボールを保持することでスペースをブロックし、コンパクトに守ろうとするチームを迎え撃っている。
グアルディオラと同じようにアルテタは片サイドに人を集め、その逆を突く戦術を採用している。この役目はルイスのロングパスが果たすことが多いが、ボーンマス戦ではムスタフィだった。
アルテタは中央に選手を集めて、サイドの裏のスペースに斜めのパスを入れることで、プレッシャーを回避しようとする。したがって、後ろの選手たち、とくにCBが二人がアルテタが求めるようなパスを出せることが重要となる。
パス能力
CBの攻撃能力にフォーカスするのは少し奇妙だが、パスの上手さはマリの強みの一つだ。彼は平均して90%のパス成功率を記録し、90分当たりプレスがかかった状況でのロングパス数が6.12、プレスのない状況でのロングボールは5.95本だ。
クラブW杯のリバプール戦。中央がふさがった状態で、マリはロングパスを選択する
サイドの裏へ素晴らしいロングパスを供給した。
彼の総合的な攻撃への貢献に関して言えば、マリは90分当たり得点期待値貢献レーティングで0.47を記録している。これは、マリがチャンスの創出にかかわる回数が比較的多いことを示している。
守備面
先ほどと同じように、アーセナルの基本方針をおさらいしよう。アルテタはエメリのものよりもよりタイトな4-2-3-1を採用し、選手の距離感を調整した。これにより選手が1vs1にさらされる場面が減り、CBが相手のFWを追いかけなくてはならない場面はほとんどない。
これがパブロ・マリと何の関係があるかというと、彼はそこまでスピードがないにもかかわらず、相手に近い距離でついていくことを好む選手だからだ。
ワイスカウトによると、彼は1対1の場面での勝率が27.7%しかない。これがフラメンゴが彼に課した役割だったのかもしれないが、マリは相手選手にぴったりとつくので、相手にかわされてしまうことも多く、かつその後追いつくスピードを彼は備えていない。
逆に、彼はスピードの欠如をよいポジショニングと試合の読みで補っている。彼はボールの軌道を読むのが上手く、その終着点を考慮してポジショニングをすることができる。
上の場面では、マリとアタッカーの距離が近すぎ、裏へのボールに警戒しなくてはならない。
FWが走り出し、マリもそれについていく。一見ピンチのように見える。
だが、マリは選手についていくのではなくボールについていくことで、良いポジションを取り、相手のFWが中にカットインする際にボールを奪取することに成功した。
(後編に続きます)
(Source: http://youaremyarsenal.com/pablo-mari-defender-arsenal-transfer-target-scout-report/)
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ホールディングの良きお手本、競争相手になりそうですね。