遅すぎたアーセナルの火消し

分析

アーセナルにとっては多くのことが起こった数日間だった。Athleticのデイビッド・オーンスティンがクラブは"100%"エメリを支持しており、ファンが今季募らせている不満を"ノイズ"だとクラブがとらえているようだと報じたのだ。

そして、その後同じ人物か、あるいは違う誰かなのかはわからないが、その直後にオーニーにまたしても違う情報を提供し、今度は彼はアーセナル内部の誰かがオーバメヤンにAFTVのプレゼンターの一人Troopzとの交友をやめて欲しがっているという記事を発表したのだ。

そして、そのさなかに(以前から予定されていた)スタッフミーティングが開かれ、その中で以下のようなコメントが発表された。

『結果とパフォーマンス両方に関して、我々は皆と同じように落胆している。我々が期待しているレベルに到達していないというフラストレーションはスタッフ、ファンやウナイ、選手の間で共有されている。

今季の目標を達成するには改善が必要で、我々は一丸となってその仕事を果たすのにウナイが適任だと固く信じている。裏側で状況を改善するために必死に努力しているし、それは可能であると自信を持っている。

我々はファンからのファンタスティックなサポートを当然の権利とはとらえていないし、難しい状況でも団結していられることを願っている。』

Football LondonのJames Bengeによると、この声明を発表したのはサンジェイとヴィナイらしいが、これが少なくも二人のジャーナリストにリークされたのは偶然ではないだろう。

だから、ファンはノイズなどではない、というわけだ。だが、だからといってエメリがどこにもいかないという事実は動かない。

私はスポーツが醜い人間ドラマのようになてしまうのは好まない。しかし、ファンはチアリーダーではないのだ。私は『死ぬまでアーセナル』だが、だからと言ってクラブが上手くいっていないときに何も言わないということではないし、金だけ払ってアーセナルが世界に存在してくれることに満足している、というわけでもない。

私は多くのアーセナルファンの友人がおり、私は彼らと話すのが好きだ。ラムジーが得点したトッテナム戦のように、素晴らしい瞬間を彼らと共有するのがないしいのだ。そして、辛い瞬間を彼らと共有するのも悪くはない。

だが同時に、アーセナルは億万長者に所有された大企業でもある。我々は彼らのことを盲目的にサポートするわけではない。そのような存在はファンではなく、単なる下僕だ。もしクラブがファンにクラブのブランドを高め、アーセナルの歌を歌ってほしいのであれば、クラブはファンにそれにふさわしい内容を与えなくてはならない。

もし私がペプシのファンで、急にペプシの味が変わるようなことがあれば、恐らくまず他のコーラに乗り換える前に、不満を言うことだろう。

したがって"ノイズ"を耳にするのはクラブの必要条件のようなものだ。だが代わりにラウール、ヴィナイ、エドゥ、ジョシュ、あなたたちは大金持ちになるのだから、そこまで悪い条件とは言えまい。

そもそも、我々はなぜ不満を言っているのだろう?これは、パッケージが変わったからなどという軽微な理由ではない。何故なら、中身がクソだからだ。

スポーツはシンプルで、エンターテイメントを売るビジネスだ。我々は楽しみたいのだ。もし試合内容も結果もどちらも我々を楽しませてくれないのであれば、嘆きと怒りで我々が自分で自分を楽しませようとするしかない。

もちろん、だからといって選手への中傷や暴力が肯定されるべきではない。単に、今のファンの行動心理の説明だ。

だが、この先にはさらに先のステップがある。それは無関心だ。愛の反対は憎しみではない、無関心なのだ。我々はアーセナルに関して気にかけているからこそ怒るのだ。

もちろん、単純にファンの要求が高すぎるだけという可能性もあるが、現在のアーセナルを見るに、それが事実だとは思えない。何もアーセナルはリバプールに勝利すべきだといっているわけではないのだ。多くのアーセナルファンは、単に一歩ずつクラブが前に進むところを観たいだけなのだ。

もしアーセナルがアンラッキーな出来事の結果いくつか試合を落とすのであれば、それくらいは受けれ入れるつもりだ。だが、我々は惜しいとは言えない試合内容の結果敗れることが続いている。

ファンはバカではない。今の監督がクラブをどうにもできていないことは十分にわかっているのだ。

今回の全ての騒動で最も腑に落ちないのが(もし報道が事実だとすれば)クラブが強硬にエメリを支持しているという点だ。

私の勘で言わせてもらえれば、違約金や新しい監督の契約金を支払いたくないので解任に後ろ向きなのではないかと思う。アーセナルはアーセンの違約金などを含めて大金を支払ったばかりでもある。

だが、例えばエメリの残り1年半の契約の打ち切りの違約金が9M程度だとして、スタッフに支払う額は4M程度だとしよう。そして、新監督を雇うのも同じくらいのコストだとしても、トータルで26Mだ。

CL出場権獲得で収入はどれだけ増えるだろうか?リーグ順位を上げることによる報酬は?このような毒々しい空気の中で選手はクラブに残ろうと思うだろうか、ジャカが身をもって示しているように?こんなクラブにスポンサーがつくか?そしてTV放映権料は?

恐らく、何らかの基準は設定されているのだろうが、それに達するまで(来年の夏までだろうか?)はエメリはとどまることになるのだろう。

スポンサーリンク

関連記事(広告含む)

Posted by gern3137