アーセナルの次の監督候補10人 後編
ヴィエラ
マンチェスターシティで修業を積んだのち、ヴィエラは彼らの姉妹クラブニューヨークシティで監督としての一歩を踏み出した。今彼はニースの監督で、サイドバックのオーバーラップを活かし、ボール奪取と共に得点を狙う4-3-3を好んで用いている。
ピッチ上での生まれついてのリーダーだったヴィエラは、監督としても昨季ニースを7位に導き、評判を上げていっている。
彼が監督に就任すれば人気は出るだろうが、アーセナルとの絆以外に彼を監督に推す理由があるとは思えない。もしヴィエラ以外の誰かが同じ経歴を持っていたら、アーセナルの監督に、という声は全く聞こえなかっただろう。
だが、それはチェルシーのランパードにも同じことがいえる。ヴィエラもランパードと同じようにアーセナルで成功する可能性がないとは言えない。
ラルフ・ラングニック
モダンドイツサッカーの始祖のようにとらえられることが多いラングニックは現在ライプツィヒやザルツブルクといったレッドブルグループのディレクターを務めている。
より前には彼はシュツットガルトやホッフェンハイム、シャルケで監督としての地位を確立した。 彼の先を見通す力が、ライプツィヒとザルツブルクを今の地位に押し上げたといっても過言ではない。
彼の各所でクラブに哲学を植え付けてきたという経歴はアーセナルにとって魅力的だろう。また、ウパメカーノやヴェルナーといったタレントを育成し、スミス=ロウを昨季レンタルで獲得したことからも若手育成に興味があるのが窺える。
また、彼はトランジションをコントロールすることも重視しており、このスタイルも受けは良いだろう。だが、バイエルンとの競争に打ち勝つ必要があるかもしれない。
現在の地位を捨ててサンジェイの下に収まるという形でアーセナルに期待と彼が思うかどうかも不透明だ。
アンリ
アーセナルの伝説で、クラブ最多得点記録保持者であるアンリだが、監督としてのキャリアは上手くいっているとはいえない、それでも、ベンゲルの後継者としてのリストには名前が挙がっていた。
昨季はけが人が続出していたモナコの指揮を執り、多くの若手を起用せざるを得なかった。4-3-3や4-2-3-1、3-4-3などを起用し、結局一貫性をもたらすことはできず、モナコは降格圏に沈んだ。
選手時代はアーセン・ベンゲルとペップ・グアルディオラのもとでプレイし、同じような信念を抱いていたはずだが、それは実現できず、たった20試合を指揮し、4勝5分け11敗という結果で解任となってしまった。
モナコの前ではベルギー代表のアシスタントコーチを務めたりもしていたが、監督としての将来があると示すためには、次の監督職で何か実績を上げなければならないだろう。アーセナルの監督として考慮されるとしても、それからのはずだ。
結論: 誰がエメリの後任を務めるべきか
この候補者の中で、トップレベルでの経験を考慮すると、ロジャーズとサンパオリが最も有力なのではないだろうか。
だが、サンパオリがチームに考えを伝えるうえで英語が障壁となるだろうし、サントスを離れるつもりがあるのかも定かではない。
ロジャーズもレスターでの長期的なプランに興味があるようには見えるため、彼をシーズン途中で引き抜くのであれば、ガナーズは彼に魅力的な条件を提供しなければならないだろう。
もしこの二人のどちらも引き抜けない、あるいは興味がないのであれば、恐らくその次はワイルドカードともいえる、ユングベリとアルテタという二人の若手がターゲットになるはずだ。
二人ともアシスタントコーチとしてインパクトを残している。アルテタはシティでトロフィーを勝ち取っているし、ユングベリも既にアーセナルのファーストチームで指導と試合の準備に携わっている。
この二人のどちらも、チームのトップとして成功を収められるという保証はないが、OBのアーセナルへの帰還という感情的なファクターもポジティブに働くはずだ。
(Source: https://www.football.london/arsenal-fc/news/next-arsenal-manager-unai-emery-17168261)
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