今季のアーセナルが私の彼らへの愛を再燃させた理由

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既にプレミアリーグは終わったが、アーセナルの今季を正当に評価するのはまだ難しい。まだ運命はどちらにも傾いていないからだ。

一シーズンをまるまる費やして行われたアーセナルのCL探求の旅の全ては、一試合に懸かることとなった。ヨーロッパリーグ決勝のチェルシー戦だ。この試合の結果が、今季のエメリの初シーズンが成功であったのか、失敗であったかを決めることになる。

通常の場合、ファンがシーズンの満足度を測るのはチームが設定された目標を達成できたかであることが多い。だが、バクーの結果に関わらず、個人的にはここまでの道のりは非常に魅力的だったと思う。

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『人はサッカーを観ることを楽しむ』これは、当然のことのように聞こえるかもしれない。だが、過去数シーズンのアーセナルに関して言えばたったこれだけの単純な楽しみが得られないことが置かった。

アーセン・ベンゲル時代終盤、特に最後の二年間では、クラブを取り巻く空気は本当に毒々しく、チームをサポートするという行為の楽しみを奪うほどだった。

そして、それを最も顕著に感じていたのが、私を含め定期的にスタジアムに観戦に訪れていた層だったように思う。エミレーツの空気はフラストレーションに重く沈んでいた。

パスミス一本や采配ミス一つでスタンドでは喧嘩が起き、かといって、アウェイでは変革を求めるバナーが舞い、空気がましだったわけではなかった。

今季は、そのような空気の多くは去った。”ベンゲルアウト”バナーがなくなったスタンドはずいぶん空気が良くなり、モットーの調和の中に勝利もゆっくりとだが復活し始めている。

この多くは、単に環境の変化が原因だ。多くのファンはベンゲルが監督の座に座り続けていることに疲れてしまい、革命を望んでいた。エメリの特徴-変幻自在の戦術や早い段階での交代、タッチライン際での素振りなど-はアーセナルファンに好評だった。

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他にも楽しめることはいくつかあった。例えば、オーバメヤンとラカゼットの得点だ。彼ら二人のようなワールドクラスのストライカーがアーセナルに在籍していたのは、ロビン・ファン・ペルシー以来のことだ。

私はこの記事で、昨年と比べて今年のアーセナルはより優れたチームに変貌を遂げたと主張したいわけではない。我々の守備は相変わらずひどいもので、最後の5-10節でのアーセナルの停滞はなじみ深く感じられた。最初こそ生き生きとしたプレイスタイルを見せたが、最終的には機械的で覇気のないプレイを見せるようになってしまった。

だが、一つ言えることは、今季のアーセナルは予測不可能だった。ベンゲルの下では、試合の一週間前からスタメンを推測することが出来た。エメリの考えを想像するのは不可能に近かった。

彼が誰を先発起用するのか確信が持てなかったし、フォーメーションも予想は難しかった。もちろんそれがフラストレーションの溜まる試合もあったが、それでも非常に興味深かったことは事実だ。

この記事は、エメリ政権を熱烈に擁護するために書かれたわけではない。私は特に熱烈なエメリの信奉者というわけでもない。彼の現実的な性格と、制限のある英語力のおかげで、彼の本当の正確に割れwレがたどり着くのは難しいからだ。

もし彼が失敗すれば、そのときはそれまでのことだ。アーセナルファンはそれを受け入れるだろう。

だが、監督が失敗するということがそもそもアーセナルファンにとっては真新しいことなのだ。ベンゲル時代には、彼があまりに長くその座にいたため、どれだけ同じような失敗が繰り返されても、それに関して監督やフロントの責任が問われることはないように感じられていた。そして、このおかげでアーセナルは停滞していた。

だが、そんな時代はもう終わった。アーセナルは前に進み始めている。この12か月でアーセナルは監督を失い、CEOを失い、スカウト長を失った。ドミノは倒れている。

進化には犠牲者がつきものだが、もしエメリがそうなってしまうのであれば、それはうけいっるしかない。少なくともアーセナルは動き出しており、それは歓迎すべきことだ。今のところアーセナルは健全な流動性を保てている。

未だにアーセナルには多くの問題が残っており、その最たるものが、野心を欠くオーナーだろう。それがすべてに暗い影を落としている。

だが、アーセナルというサッカークラブの一日一日に目を落とせば、非常に魅惑的なシーズンだった。バクーでCL出場権を取り戻すという素晴らしいフィナーレの可能性もまだ残っている。

そして、そのすべてはエメリ次第で、今アーセナルはまさに新たなスタート地点に立っているのだ。これは、一時代の終わりにずっと立ち止まっていたアーセナルにとっては、非常に歓迎すべき変化のように思える。

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