プレミアリーグで輝き始めたサンビ・ロコンガ
最近のプレミアリーグで好調のアルベール・サンビ・ロコンガは残留に向けて戦い続けているルートン・タウンの欠かせない一員となっている。
夏にアーセナルからローンでルートンに加わったロコンガはロス・バークリーと並んで中盤の中心的存在だ。
アーセナル、そしてクリスタル・パレスではポジション争いで結果を残せなかったが、今季ルートンでは心地よさそうにプレイしている。
監督のロブ・エドワーズはロコンガについて『彼は素晴らしいよ、素晴らしい選手だ。練習場からの帰り際に本人にも直接お前のプレイを見ているのは最高だよ、と話したこともある。彼はグレイトだね。ハードワーカーで謙虚で、才能はあるが人物も素晴らしい。戦術眼も良く、試合をコントロールためにいつもいるべきタイミングでいるべきところにいてくれるね。プレッシャーのかかった状態でボールを受けることもできる。そして、ついにファイナルボールも出し始めた。彼は完ぺきなMFに進化し始めているように見えるよ』と話した。
ロコンガのチームへの貢献は攻守両面で大きく、またルートンでの時間を本人も楽しんでいるようだ。
『信じてくれる監督の下でプレイ出来るのは自身につながるね。最高のパフォーマンスを引き出すためにはそれが必要なんだ。だからこそ、ピッチ上で恩返しをしたい』と彼はThe Athleticのインタビューで語った。
ロコンガはルートンで今季守備面を改善し、エネルギッシュにプレスをかけるだけでなくチームメイトをサポートし、大きなインパクトを残している。
彼はプレスをかけるべきかどうかの選択を賢く行い、カバーシャドウで自身の後ろのパスコースを消すのも上手く、ポジションに留まったり、味方のカバーにシフトしたり、最終ラインのサポートへと下がったり、また最後の最後でのシュートブロックやタックルも見せたりといったプレイをうまくこなしており、彼の判断力は非常に良くなっている。
監督のエドワーズの志向する整った守備にうまく順応し、またプレミアリーグのフィジカルにも適応できることを示しており、彼の存在は今季のハッターズにとって非常にポジティブなものだ。
またロコンガは、チームのボール保持時もリズムを作り、ボールを前に進めるうえで重要な役割を果たしている。彼は視野の広さと相手のプレスを把握する能力が素晴らしく、またいつもチームメイトの動きもきちんと読んでいる。そして、彼はターゲットにボールを届けるための様々な種類のパスを蹴ることができる。
単にボールを繋げるだけでなく、裏へのロブパスやスルーパス、斜めのサイドチェンジなどをレパートリーに備え、ロコンガのパスはチームのボール保持とチャンス創出において大きな武器だ。
加えて、彼はスキャンの精度も高い。これにより、今自分がボールを守るべきなのか、ハーフターンで相手をかわしてボールを前に運べるのか、あるいはすぐにファーストタッチで相手から逃れたり、パスを出してボールを逃がす必要があるような局面なのかの判断が上手いし、かつそれらのアクションを遂行できるボールコントロールも備えている。
ロコンガがビルドアップの状況に応じてどこに数的優位を作り出して、チームがどこからボール前進を行うべきかの判断を適切に行うことができているというのは彼のサッカーIQの高さを表している。
バークリーと並んで素晴らしい中盤を構成するバークリーはプレミアリーグでも十分にプレイできる存在であることをローン元のアーセナルに対しても示している。
ルートンでは9戦連続でスタメン出場を果たし、クロップから賞賛されるなどもしており、当初は苦戦気味だった彼がついにイングランドで輝き始めたのは喜ばしいことだ。
これが彼の今後の将来にとって何を意味するのか、アーセナルに戻ってプレイすることになるのかまではわからないが、少なくとも彼がトップレベルでやれる選手であると自身を証明しつつある。
ついに定期的な出場機会と自身が輝ける環境を得て花開いたロコンガは今年の夏はアーセナル含めて多くのクラブの注目を集める存在となるはずだ。
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