アーセナル22/23シーズン選手採点 FW編その1

選手採点

サカ: 10

ファン投票における今季のチームMVPこそウーデゴールに譲ったものの、プレミアリーグ選手協会のシーズン最優秀選手候補にもウーデゴール、ハーランド、デブライネと並んでノミネートされ、今季のサカが欧州で最も輝いたアタッカーの一人であったことは間違いないだろう。

もちろん一年前の時点ですでにプレミアリーグでもトップレベルのタレントであったサカだが、今季は14ゴール11アシストと、ゴールアシストの合計が25とチームトップ、プレミアリーグ全体で見てもこれはハーランド、ケイン、サラーに次いで4位の数字だ。

また、これも昨季から引き続いて、鉄人っぷりを発揮し、怪我による離脱が全くなかったのもチームとしては非常にありがたかった。

サカの能力については最早いまさら語ることもあまり多くはないが、サカの他の選手と比べての一番の強みと言ってもいいのはその成長速度だろう。

もともとデビュー直後、10代の頃は既にトップレベルでもやれるフィジカルを持ち、良い位置でボールを受けるのが上手い選手、ただクロスの精度はいまいち・・・という印象だったが、気づけばクロスの精度も素晴らしくなり、特に右サイドで起用され始めてからは突破力に磨きがかかり、得点やアシストという数字に残る活躍さえ残せるようになればトップレベルの選手に、という状態だった。だが昨年は得点やアシストも量産、今季に至っては逆足である右足の精度すら上げ、結果として得点数とアシストはさらに伸びた。

最早これ以上改善の余地があまり見当たらないが、しいて言うのであれば空中戦やボックス内への飛び込みなどだろうか。もしサカがここからコーナーなどでもヘディングで得点を挙げ、ロングボールでの裏への抜け出しやマルティネッリからのクロスに合わせて点を取るようになってしまったら25ゴール20アシスト、のようなプレミアリーグ史上最高のアタッカーが完成してしまう気もするが、まだまだ若く、それもありえなくはないと思わせてしまうのがサカの凄みだ。

ネルソン: 6

プレミアリーグ公式が選ぶ最も試合を変えた交代選手にもボーマス戦でのパフォーマンスで選出されていたが、今季はネルソンにとって、非常に印象深い一年になったに違いない。

サカとマルティネッリという絶対的な両翼が君臨していたため、出場時間自体は600分と非常に少なかったが、2ゴール1アシストを挙げたノッティンガム・フォレスト戦、21分で1ゴール1アシストを挙げた上のボーンマス戦と、ベンチからとんでもないインパクトを残した。

得点まではいかなかった試合でもほぼ常に活き活きとしており、全体的に交代選手として機能していたように見えた。

とはいえ、流石にサカやマルティネッリを差し置いて先発するイメージはつかず、ネルソンとは契約延長で合意したという報道もあったものの、7/2現在、既に6/30の時点で契約は満了となっているはずだがまだ延長は発表されていない。

フリーになった選手が契約切れとなってから再び元の所属クラブと契約をするというケースはあまり例がなく、少々不思議な状況となっている。

既にアーセナルは前線でプレイできるハヴァーツの獲得もハ票しており、もしアーセナルに残留するのであれば、アルテタはネルソンにどのような役割を用意しており、契約延長交渉の場でどのような話をしたのかは興味深いところだ。

トロサール: 7

ムドリク獲得交渉が延びに延びた結果獲得はならず、アーセナルが最終的にシフトしたのがブライトンのトロサールだったわけだが、結果的にはこの獲得は大成功だったと言っていいだろう。

期待通り、全く適応期間を必要とせず、何の問題なく即座にアーセナルで活躍をはじめ、絶対的なスタメンと言うわけではなかったものの最終ラインならどこでもこなせる冨安の前線版、といった趣で、抜群のユーティリティ性を活かし両サイド、中央、そして中盤でもプレイした。

アーセナル移籍後の20試合だけで10アシストととんでもない数字を記録、ブライトンのシーズン前半の数字と合わせると8ゴール13アシストを記録した。

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Posted by gern3137