アーセナルのトップ4入りラインを考える 21/22 最終版

分析

以前、こちらの記事で、今季のトップ4入りには勝ち点がどれくらい必要になりそうか、そして残り試合からアーセナルがどれくらい勝ち点を獲得できそうかを予測した。

この時の予想は、トップ4入りに必要な勝ち点は過去の平均から見て66~70程度で、この記事を書いた1月時点でアーセナルは18試合を残しており、これらの試合を終えて勝ち点67くらいでシーズンを終えることができ、トップ4争いはノースロンドンダービーの結果も重要になるながら良い勝負が出来るのではないか、というものだった。

だが、ここからの8試合でアーセナルはリバプールに敗れバーンリーと引き分けたものの、残りの試合で全勝、6勝1分け1敗、勝ち点19を獲得と中々の好成績で走り抜け、もう少し上方修正できそうなので、最終版としてシーズンの結果の予想をもう一度行ってみよう。

現状をおさらいすると、現時点でアーセナルはプレミアリーグ28試合を終えて勝ち点54(一試合当たりの勝ち点に換算すると、これはシーズン勝ち点73と非常に良いペースだ)、残り試合は10試合となっているが、トップ4入りを争っているトッテナムとマンチェスター・ユナイテッドよりも1試合多く残した段階で、トッテナムとは勝ち点3、マンチェスター・ユナイテッドとは勝ち点4の差をつけて4位に立っている。

ただし、まだトッテナムとマンチェスター・ユナイテッド両方との直接対決を残しているため、これらの試合で引き分け以上は勝ち取れないと、勝ち点3や4の差はそこまで大きいものではないともいえる。

アーセナルの今季残り10試合は以下の通りだ。

クリスタルパレス(A)
ブライトン(H)
サウサンプトン(A)
チェルシー(A)
マンチェスター・ユナイテッド(H)
ウエストハム(A)
リーズ(H)
ニューカッスル(A)
エヴァートン(H)
トッテナム(A)

トッテナム、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、ウエストハムと上位対決を4試合残しているのはなかなか厳しい日程にも見える。ただし、トッテナムもリバプール戦、マンチェスター・ユナイテッドはリバプール戦とチェルシー戦を残しているので、消化試合の差を考えるとそこまで大差はないと言えるかもしれない。

とんでもなくざっくりした計算なのだが、まず今季残りのユナイテッドとトッテナムの結果に関して、アーセナルは両方の試合を引き分けで終え、ライバル2チームはリバプールあるいはチェルシー相手以外の試合を全勝すると仮定してみよう。それぞれのチームの最終的な勝ち点は以下の通りになる。

マンチェスター・ユナイテッド: 50(現在の勝ち点)+6×3+1(アーセナル戦の引き分け)=69

トッテナム: 51(現在の勝ち点)+7×3+1(アーセナル戦の引き分け)=73

もちろんシーズン終盤に大失速や予想外の取りこぼし、というのも大いに考えられるので何とも言えないが、やはりトッテナムの方が勝ち点は多く獲得できそうな残り試合となっているように見える。

では、これを踏まえてアーセナルの残り試合の勝敗ラインを予想してみよう。

クリスタルパレス(A) 〇
ブライトン(H) 〇
サウサンプトン(A) △
チェルシー(A) ×
マンチェスター・ユナイテッド(H) △
ウエストハム(A) △
リーズ(H) 〇
ニューカッスル(A) 〇
エヴァートン(H) 〇
トッテナム(A) △

アーセナル: 54(現在の勝ち点)+5×3+1×4=73

上のような試合結果になるとすると、これで勝ち点73、先ほどのトッテナムの勝ち点と全く同じ、得失点差での勝負ということになる。ただし、ユナイテッド戦とトッテナム戦に加えてセインツとハマーズ相手の試合も引き分けと若干悲観的な予想にしてあるものの、この場合残り10試合で獲得勝ち点は19とここまでの平均(1.92)とほぼ同じペースなので、そこまで的外れな予想というわけではないだろう。

というよりむしろ、楽な相手が居ないプレミアリーグの試合であることを考えると、トッテナムとマンチェスター・ユナイテッドの試合結果を中位下位相手に全勝というのは彼らにとって有利に予想しすぎているような気もしないではない。

ただし、前回の記事でも触れた通り、直近プレミアリーグ5シーズンの4位のラインは67・66・71・75・76となっており、平均をとると70くらいなのだが、75超えの年もあるので何とも言えなくはある。

とはいえ、アーセナルの勝ち点を厳しめに予想し、ライバルたちの勝ち点をかなり高めに予想したとしても勝ち点で並べるというのかなりアーセナルにとって今の状況が有利であるという証拠だろう。

それぞれの直接対決で勝利を収められれば一気にアーセナルが有利になるし、逆にこれらの試合で敗北しない限りは、基本的にはアーセナルは追われる立場でシーズン終盤を迎えることになりそうだ。

トッテナムとの延期分の試合の日程がまだ発表されていないのが若干不気味ではあるが、ついにアーセナルは5年ぶりにCL出場権を取り戻し、かつセントトッテリンガムデイを迎えることが出来るだろうか、その公算は大いにありそうだ。楽しみに期待したい。


本日のニュースレターでは、アーセナルの次期キャプテンに相応しいのかに関する考察も行っています!良ければあわせてどうぞ!

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Posted by gern3137