選手採点 アーセナル vs ワトフォード(A) プレミアリーグ 2021/2022 第25節
選手採点
GK
ラムズデール: 6
失点に関してはどうしようもなかったように思えるが、足元やパスが少々不安定な場面も見られた。ロングボールのターゲットとなれる冨安の不在も影響しているのかもしれない。
DF
セドリック: 7
冨安の怪我による離脱が長引いているのはチームにとって痛手とはいえ、その代役をセドリックは申し分なく務められている。何度も良い攻め上がりを見せ、サカとウーデゴールとのトライアングルは素晴らしかった。
ホワイト: 7
シソコに得点を許してしまった場面以外では基本的にソリッドで、相手の得点を阻むシュートブロックも2度見せた。
ガブリエル: 6
いつもほどの安定感は見せられなかった試合だった。パス成功率も83.6%と普段のガブリエルよりは若干低めで、特にロングボールの失敗が何度か見られた。
ティアニー: 6
ガブリエルと同じく、少々不安定さが見られ、ワトフォードが作ったチャンスは主にアーセナルの左サイドからのものだった。ティアニー自身のコンディションによるものなのか、それとも戦術的な違いなのかは分からないが、最近のチームの好調とは裏腹に、よりポジションチェンジが多く、ティアニーの役割も流動的になりがちな最近のシステムでは若干苦戦気味かもしれない。ただ、何度か中をアンダーラップする場面を見せるなど、攻撃時に相手のかく乱には成功しているように思える。
MF
ジャカ: 6
パスミスからワトフォードの2点目の起点となってしまったが、それ以外は総じてソリッドだった。ジャカ-ティアニー-マルティネッリの左サイドの守備の役割分担がどうなっていたのかは若干気になるところだが、中盤で落ち着いたプレイを見せ、パーティのパスのオプションとなり続けた。
パーティ: 8
最近の好調を継続。自信のパフォーマンスを評して10点中4点だとコメントしていた時からまだそこまで時間が経ったわけではないが、ついに自信を取り戻して本領発揮できている。
ボールを持てばエレガントで、1対1にも強く、ボールを前に進めて前線のアタッカーたちが輝く土台となれる、アーセナルがパーティ獲得時にイメージしていたのはまさに今の様な姿だろう。
ドリブル突破に4度トライして4度成功、成功率100%を記録し、左足のミドルシュートで惜しい場面も見せた。
パーティがプレミアリーグで記念すべき50本目のペナルティエリア外からのシュートを放った模様。 https://t.co/GTa27MCQBh
— 山中拓磨(Takuma Yamanaka) (@gern3137) March 6, 2022
ウーデゴール: 9
スカイスポーツ選出のマンオブザマッチはサカに譲ったものの、それに勝るとも劣らない圧巻のパフォーマンス。アーセナル移籍後ベストパフォーマンスともいえる試合の一つだったのではないだろうか。サカとの関係性は素晴らしく、自身の得点の場面をはじめ、お洒落なスーパーパスを連発、先制点も冷静に沈めて見せた。
実際のアシストにはならなかったもののxA(アシスト期待値)はチームトップの0.3、プログレッシブパス数はチームトップの12、同じくチームトップとなるキーパスを4本放ちながら90%近いパス成功率を記録。シュート創出アクション数も圧巻の8度、プレス成功数6、ルーズボール回収数もチーム2位の12と攻守にわたって万能な活躍だった。
マルティネッリのゴールの場面のアシストの一つ手前の浮き球のパスは特にしびれた。
ウーデゴール『今年はチームにとってより重要な存在になれたと感じるし、絆も強まったと思う。アーセナルは僕に落ち着いて輝ける場所を与えてくれて、次のローン先はどこになるのかに頭を悩ませる必要もなくなった。ここが僕の居場所だと思えるのは素敵な感覚だよ。』 https://t.co/4Ux34J68T9
— 山中拓磨(Takuma Yamanaka) (@gern3137) March 6, 2022
FW
マルティネッリ: 7
守備では少々不安なところを見せ、かつ攻撃面でも静かな試合を送っていたが、ここぞという場面で顔を出し、素晴らしいボックス外からのシュートでアーセナルの3点目を決めた。ダイレクトパスとダイレクトでのシュートが連続した、素晴らしいパスワークからの得点だった。
ラカゼット: 8
ラカゼットのチャントに『彼は得点が最高に上手い♪』というものがあり、現地記者にこれは『彼はポストプレイと攻撃の起点づくり、そして他のチームメイトの能力を引き出すのが最高に上手い』に歌詞を変えた方が良いのではないか、と冗談交じりに指摘されていたが、得点がなかったこと以外は完ぺきともいえるパフォーマンスだった。
今日の美しいアーセナルの主役はサカとウーデゴール、そしてラカゼットだったと言っていいだろう。2アシストを記録、プレミアリーグのアシストランキング6位に躍り出た。
サカ: 9
上で触れた通り、スカイスポーツによるマンオブザマッチに選出。1ゴール1アシストといずれも素晴らしい形から数字に残る結果を出し、チームを勝利に導いた。
これに加えて、チーム最多のプログレッシブキャリー数と最多プレス数(22、うち6回がボール奪取に繋がった)まで記録。
今季得点アシストの合計数は既に13、並んでいたスミスロウを2歩リードし、21歳以下の選手としてはプレミアリーグトップに立った。
プレミアリーグの21歳以下の若手選手のゴール&アシストランキングで我らがサカとスミスロウが1位2位を独占。サカももちろん凄いけど、スミスロウがこの出場分数の少なさでここにいるのも凄い。5位はマルティネッリなので、なんとトップ5のうち3人がアーセナル。 https://t.co/ySIoEwnTJG
— 山中拓磨(Takuma Yamanaka) (@gern3137) March 6, 2022
交代選手
ペペ: 6
マルティネッリに代わって登場。悪くはなかったと思うが、前節ほどのインパクトは残せなかった。コンディションは良さそうだが、同じポジションにサカが居るのはペペにとってはアンラッキーだと言わざるを得ない。
エンケティア: 6
ポストを叩く惜しい場面があった。ペペと同じく、最近はベンチからのオプションとして十分に役割を果たせている。
(ホールディングは出場時間が短いため採点なし)
試合の振り返りはこちら!
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Posted by gern3137
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ロングスロ~はじめました。と~ます
ティアニーの面倒を何時まで見るか。サンタクロース並みの気前良さでボールをプレゼントし続け、逆切れしたジャカが投げる。双方を正当化する為パーティーにも練習させる。(本音は)早く投げることを奨励するアルテタはアシストまでしてしまった。
大袈裟に倒れたのはいただけない。相手に対する敬意がない。前線の選手が本当に痛い目に合っても誰も信じない。キャプテンバンドをした選手のすることではない。守備においてはバンドをしてからが最悪だった。
こうした複雑なチーム事情を乗り越え勝利した。得点の美しさは比類なく、メンタルが改善。ガブリエウはまだだが。ティアニーの勘違いは何処から生まれるのか、スタッフにも問題がある。道は険しいが、選手の多くは正しくアーセナル幻想を現実のものにしようとしている。