アーセナルにとって非常に大きい冨安健洋の怪我からの復帰
冨安がすでに練習に復帰しているというのはアーセナルにとって大きなポジティブだ。
過去に何度も我々が経験してきた通り、選手の怪我の情報が明らかにされる際に、復帰時期が明言されていないと、アーセナルファンはぎくりとしてしまうものだ。
ロシツキーが数か月後に復帰すると言われていたのに、クラブが怪我の原因の診断を中々下せなかった時。あるいは、キャプテンに就任し、素晴らしい選手となるかに見えたヴェルマーレンが1年ほど怪我で離脱し、かつての姿には結局戻れなかった時。そして、ラムジーとエドゥアルドの二人はキャリアを左右されるような大けがを負い、彼らもまたその前の姿には戻れなかった。
ラムジーに関しては、確かに最終的には復帰し、アーセナルで良い時間も過ごしたが、それ以降も怪我のたびに復調するには時間がかかった。
これらの経緯があるので、一見軽いものに見える怪我(そして大怪我)も、思ったより深刻なのではないかとアーセナルファンは恐れてしまうわけだが、選手がトレーニングに復帰するとようやく胸をなでおろすことができる。つまり、次に他の誰かが怪我をするまで、とうことだが。
アーセナルはアウェイでウルブズに勝利し勢いがあるが、冨安の復帰はさらなる追い風になるだろう。
現在アーセナルと4位のマンチェスター・ユナイテッドとの勝ち点は4差があり、アーセナルは3試合多く残しているものの、この3試合からいくつ勝ち点を得られるかは確約されていないため、安心はできない。
この3試合を1勝1分1敗で乗り切ると、勝ち点ではマンチェスター・ユナイテッドに並ぶだけなのだ。したがって、そこまで楽観的にはなれない(もちろん、アーセナルが3戦3勝などした場合は、かなり有利に立場になるのも事実だが)。
これだけタイトな争いになると、怪我や主力の離脱の影響は期間が短くてもひおじゅに大きく感じられるものだ。前節のセドリックのパフォーマンスは悪くなかったが、これはあくまで短期的な解決策だろう。
セドリックがウルブズ戦で見せたようなパフォーマンスを残り10試合以上にわたってずっと見せ続けられると期待するのは少しハードルを上げすぎだろう。
だからこそ、冨安の復帰はとても大きい。
冨安はセドリックにはない空中戦の強さを持っているし、ボールを持った時の落ち着きもある。さらに、足も速くよりデュエルに強い。
彼の獲得により、ボール保持時に3バックに移行するのがよりスムーズになったし、この際にティアニーは前線に上がることができ、次の試合は(マルティネッリ不在のため)スミスロウとティアニーが左サイドでコンビを組む可能性が高いので、もし今日の試合で冨安が復帰できるのであれば、特に彼ら二人にとって良いニュースだろう。
加えて、冨安、ガブリエル、ホワイトがスリーバックを形成できる形であれば、ジャカが左に落ちる回数を減らせる。
ウルブズ戦では意図的にジャカが左サイドバックの位置に下がる回数を減らしているようにも見えたが、この形でティアニーが苦戦する傾向にあったのは偶然ではないだろう。
ウルブズのサイドチェンジを相手にして何度かティアニーが孤立し、突破された場面も見られた。だが、もしこの試合に冨安が出場できていれば、このようなボールにガブリエルが対応する、あるいは少なくともティアニーとガブリエルの二人はより近い位置で連携しながらサイドの脅威に対処できていただろう。
そして、もしこれを嫌ってウルブズが逆サイドに展開することにしていたら、冨安の方がより多くの空中戦に競り勝ってくれていたに違いない。
冨安はアーセナルに移籍してきて以降、今のチームの戦術に欠かせない存在となっている。アーセナルにとって必要不可欠な彼の怪我からの復帰を、今日我々が祝えることを願おう。
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