リバプール戦で明らかになったアーセナルの6つの弱み 後編
前編はこちら:
アルテタの疑問の余地の残る決定
私はアルテタを支持しているが、それでもピッチ上で起きる出来事に関して最終的な責任を負うのは監督だ。
まず前提として、ウィリアンの獲得は失敗だったわけだったが、アルテタは彼の起用に固執を続けた。これにより、二コラ・ペペやあるいはネルソンに投資できるはずだった出場分数を無駄にした。
特にネルソンは一番最後に先発したプレミアリーグのリバプール戦で決勝点を挙げたにもかかわらずその後全く機会を与えられていないのは奇妙だというほかない。
そして、サリバをローンに出すという決断も個人的には賛同できない。彼が経験不足なのは事実だし、彼が経験に積ませる必要があるのはわかるが、レスターシティでのフォファナの活躍を見るに、本当にサリバは今季アーセナルにもたらせるものはなかったのだろうか?
直近でいうとオーバメヤンを左で起用し続けるのも上手くいっておらず、その欠点がまさにリバプール戦で露呈した。
今季アーセナルがベストなパフォーマンスを見せたのは基本的にラカゼットあるいはオーバメヤンどちらか一人しか起用しなかった試合だ。
レスター戦、トッテナム戦、チェルシー戦、リーズ戦などなど。
恐らくリバプール戦でもウィリアンやネルソンなど本職のWGを起用した方が良かったのではないだろうか。彼らはタイトなスペースでボールを受けて相手からのプレッシャーを緩めることが出来る。
キープレイヤーが長期間にわたって揃っていない
現状のアーセナルの最高のイレブンは?と聞かれれば、誰を思い浮かべるだろうか。
例えば、レノ、ベジェリン、ルイス、ガブリエル、ティアニー、ジャカ、パーティ、スミスロウ、サカ、ウーデゴール、オーバメヤン、といった感じだろうか。
このチームを継続してピッチに送り出せれば、5位6位くらいは争えるのではないか、というイメージは湧く。
実際のところアーセナルの理想のイレブンは悪くない。何人かソリッドなプレイヤーもいる。
しかし、前回述べたことともつながってくるのだが、アーセナルには彼らのハイクオリティな代役がいない。
ティアニーとパーティの怪我がそれに拍車をかけているし、そもそもスミスロウとウーデゴールはチームで出場を始めたのは冬以降だ。
これらを全て考慮すると、我々が今の順位にいるのは驚きではない。もちろんそれは言い訳にはならないが、これらの問題を移籍市場で何とかしなくてはならない。
スカッドのバランスが悪い
アーセナルには右サイドバックが4人いるが、左サイドバックが1人しかいない。
オーバメヤンとラカゼットを起用するためには他のところで妥協が必要だし、むしろ、起用することでバランスを崩す心配をしなくていいのはスミスロウやサカといった若手の方だ。
中盤に関して言えば、12月までアーセナルにはトップ下が1人もいなかった。ウーデゴールの獲得は非所に大きかったが、今後彼が居なくなるようなことがあれば考える必要があるし、スミスロウを左で起用するプランも考えられる。
究極的には、今のアーセナルは過去何年かの残念なスカッド作りの付けを支払っているのだ。アルテタはこれを出来るだけ早く解決する必要がある。
結論
クリスマス以降アーセナルが改善したのは事実だが、まだまだそこら中にひび割れが見える。
パーティ・ガブリエル・ティアニー・マルティネッリ・スミスロウとサカ以外の選手は全員オファー次第で売却可能性あり、という方針をとらねばならないだろう。
もし適正額を得ることが出来て、かつそのポジションでアップグレードになるような選手が見つかるのであれば受け入れるべきだ。
アーセナルはこの夏冷徹さも見せて穴を埋めなくてはならない。私個人の意見としては、アルテタに資金を与え、彼の望むチームをアーセナルに揃えさせるべきだと思う。
解決は一朝一夕には無理だが、少なくとも何が問題なのかはわかっているのだから。
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