【アーセナルのターゲット】マルティン・ウーデゴールとは?
ここまでのところ放出を除けば非常に静かだったアーセナルの冬の移籍市場ですが、ここに来て、突然ローンでレアル・マドリードのウーデゴール獲得に動いている、という報道がされ始めています。
ファブリツィオ・ロマーノ氏やオーンスティン氏といった信頼のおけるジャーナリスト達もこれを報じていますので、恐らくかなり信ぴょう性の高いものだとみていいでしょう。
ウーデゴール獲得レースはレアル・ソシエダとの一騎打ちとなっているようですが、今回はこのウーデゴールがどのような選手なのか紹介していきたいと思います。
ウーデゴールのプロフィール
ポジション: MF
国籍: ノルウェー
年齢: 22
利き足: 左
FIFAレーティング: 83(ポテンシャル89)
ノルウェーの神童として、とんでもない若さでトップチームデビューを果たし、ヨーロッパ中のクラブが興味を示していたので、この時のことを覚えている方も多いのではないでしょうか。
実は15歳の時に、アーセナルにも一度練習に参加していたそうです。
レアル移籍は早すぎるのでは、と危惧されもしましたが、その後オランダでのローンを重ね、昨季はレアル・ソシエダでブレイク、スペインリーグで31試合に出場し4ゴール6アシストという好成績を残してチームをけん引しました。
まだ若いですが、ヘーレンフェーン、フィテッセ、ソシエダでの出場試合数をあわせればトップチームでの試合数は100を軽く超えており、22歳になったばかりの選手としてはかなり経験は豊富だといえるでしょう。
懸念としては、イングランドでのプレイ経験はないので、早期にフィットすることが求められるローンでの獲得の場合、適応面で不安があることでしょうか。
ウーデゴールのプレースタイル/スタッツ
サイドでも問題なくプレイできるものの恐らく最も得意なのは中央、トップ下で、スピードもあり、パスもドリブルもできるモダンな攻撃的MF、といった感じでしょうか。
上のプレイ動画を見る限り、高い技術を持ったアーセナルファン好みのお洒落プレイメイカーのようです。利き足が左なのもなんとなくロマンがあります。
今年こそレアルであまり出番が得られていませんが、昨年の成績を同じラリーガのMFと比較してみると、xG(得点期待値)もxA(アシスト期待値)もバランスよく高い数値を残しており、ここにアーセナルが目を付けたということでしょう。
スタッツを見る限り、得点力も悪くはないですが、どちらかというとアシストの方が得意なクリエイタータイプのようです。
(余談ですがカソルラのxAが凄いです。)
パス関連のスタッツは平均して高い数字ですが、特筆すべきはそのプログレッシブパスの多さです。プログレッシブパスはペナルティエリアへのパス数と相手陣でボールを10ヤード以上前に進めたパス数の合計なのですが、ウーデゴールは90分当たりのこのプログレッシブパス数がメッシ、バネガ、パレホ、マルセロに次いで、リーグの全選手中5位となっています。
このうちペナルティエリア内へのパスもかなり多いものの、そこまで突出しているわけではないので、どちらかというと10ヤード以上前に進めるパスの方で本数を稼いでいると思われ、攻撃を一気に前に進めるような縦パスを頻繁に出せる選手ですね。
セットプレイのキッカーを任されていることからもわかる通り、中長距離のパスも高い精度を誇ります。
また、90分当たりのドリブル突破数も2.24となかなかのもので、やはりパスドリブル両方で勝負できるタイプの選手のようですね。
リーグが異なるので一概には言えませんが、参考としては、今季のサカやペペの90分当たりのドリブル突破数は1.6程度です。
ただし、プレスやインターセプトなど、守備面のスタッツは、極端に悪いわけではないものの平均的か少し低いくらいなので、そこまで守備の意識が高い選手ではなさそうです。
イングランドでのプレイ経験のない若手を半年のローンで獲得することの是非はなかなか難しいところではありますが、ウーデゴールがとんでもないポテンシャルを秘めた選手であるのは間違いなく、かつスペインでは既に一定の結果を残した選手でもあります。
ローンで獲得となった場合に買い取りオプションを付けられるのかなどに関しても色々と報道が割れていますので、楽しみに続報を待ちましょう。
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