選手採点 アーセナルvsフラム(A)【プレミアリーグ 2020-2021 第1節】

選手採点

暫定首位!!!

GK

レノ: 7

アーセナルの堅守が光り、フラムのxGを0.2に満たない程度に抑えたこともあって、ほとんど見せ場はなかったものの、序盤にガブリエルとのコミュニケーションミスから訪れた大ピンチを冷静に止めて見せた。久々の先発だったが、集中力は相変わらずで頼もしい。

また、マルティネスの移籍が決まりつつあるようだが、レノをGKに置いた状態でも特に昨季終盤と変わらず、というか昨季よりも切れ味が増した低い位置でのパス回しから相手を誘い出しての得点という形を作れていたので、ボールをつなぐことに関してはマルティネスと特に遜色なさそうだ。

DF

ナイルズ: 7

移籍濃厚という噂から一転、サカやコラシナツを差し置いて左WBのファーストチョイスに躍り出た。3バックの場合はどうしてもティアニーを左CBに置いておきたいので、こうなると今季は十分に出場機会があるのではないだろうか。

相変わらず対人守備は非常に強く、また攻撃参加時の動きやポジショニングも良かった。やはり唯一の課題はファイナルサードでの貢献だろうか。ここで得点やアシストなりが積み重ねられるようであれば、アーセナルの正サイドバックになれるだろう。

ティアニー: 7

華々しく目立ったわけではないが、アルテタの戦術の鍵を握ると言っても過言ではないのがこのティアニーで、守備よし、ボール回しに参加してよし、体を張って相手も止められる、ロングフィードも出来る、上がっていけばクロスも良し、ポジションチェンジを繰り返しても自分のタスクを理解するサッカーIQも備える、とこんなに何でも出来ちゃっていいの!?という全部のせ状態である。

しかも、昨季から継続して調子の波が少なく、チームのシステムの中心が常に安定したパフォーマンスを見せてくれるのはアルテタからすると非常にありがたいだろう。もちろん今季はまだまだこれからだが、モンレアルの後継としてどんな時でもチームを支えるスーパー左サイドバックの座の襲名も近い。

ガブリエル: 8

まだチームに合流して間もないが、けが人が続発していることもあり、先発に選ばれたのはサリバではなくガブリエルだった。

前半は若干不安な部分もあったが、試合が進むにつれて落ち着きを取り戻し、前評判通りの活躍を披露。ボール回収5にクリア3、タックル2と守備面で安定したスタッツを残し、かつボールタッチ数とパス数はチーム最多を記録。

おまけにデビュー戦で相手GKの股を抜く素晴らしいヘディングから得点までも決めて見せた。もちろんまだまだ課題はあるだろうが、特にプレミアだからと言って苦戦している様子もなく、守備で普通にやれていたのは今季のアーセナルにとって非常に大きいのではないだろうか。フランス時代のトレードマークだったロングフィードももっとバンバン見せられるようになれば、それこそ今季中にルイスの後継としての立場を確立できるだろう。

ただ一点だけ気になるのは、英語もドイツ語も喋れないので、レノやホールディングと言葉が通じなさそうなところだろうか。初代ガブリエルはコミュニケーションが最大のネックになっていた印象があるので、出来るだけ早めにそれを克服してほしい。

ホールディング: 7

ニューカッスルへのローン移籍が近づいていたが、アルテタが『何を言っているんだ、お前はアーセナルに留まるに決まっている』と引き留めたらしい。

それも納得の出来で、タックル成功率は100%を記録、突然アンリになってコーナーを獲得するとそれがガブリエルの得点につながった。

(これのこと)

アーセナルのCBの状況は今のところ流動的で、誰がメンバー争いに参戦するのかは定かではないが、今季ホールディングが輝けないようであれば、恐らく来季のチャンスはないと思われるので、正念場のシーズンになるはずだ。

ベジェリン: 7

ここ最近では一番のパフォーマンスだったのではないだろうか。かつての姿に戻りつつあるのでは?とファンを期待させるパフォーマンスが最近続いていたが、それをこの試合でも継続できたのは嬉しい限り。

守備はソリッドで、かつドリブルでのボール前進やボックス内へのパス数などでチーム最多を記録、ボールを前に進めるうえで日所に大きな役割を果たした。

ラグビータックルでイエローカードをもらった。

MF

ジャカ: 7

アタッキングサードへのパスを17本トライし、そのうち15本を成功させた。丁寧にボールを回し、時折ロングパスで隙を伺うといういつも通りの良いパフォーマンスだった。一本オーバメヤンにとんでもないパスを通した。

エルネニー: 7

セバージョスを差し置いてエルネニーが開幕スタメンとはだれが予想しただろうか。だが、アルテタの判断は間違っていなかったという事を証明するパフォーマンスを見せ、チームの勝利に貢献した。アタッキングサードへのパスは14本トライし12本成功、というジャカとそん色ない程度の数字を残した。

もしかしてこのままアルテタに魔改造を施され、アーセナルの中盤の中心選手に・・・というのは少し夢を見すぎだろうか。ただ、今のままでも圧倒的なプレイこそないが、チームを支える有用な選手として残留の可能性も高そうだ。

FW

ラカゼット: 8

相変わらずの得点外での貢献はそのままに、ウィリアンが中央でもプレイできるおかげで少し負担が減ったからか、より得点場面にも絡んだ。そのウィリアンのシュートがこぼれたところを沈めて見せた。

どちらかというとラカゼットは結構メンタル面に波があるという印象なので、いきなり自信をつける得点を決められたのは今季の彼にとって大きいのではないだろうか。

エルネニーにおしゃれパスを出した場面も非常に惜しかった。

オーバメヤン: 8

相変わらず点を決めずにはいられない男。

何度かよいチャンスを逃したと思ったら、そこまでビッグチャンスではない場面でとんでもないシュートを沈めて見せた。

ヘディングや今回のように中距離からのシュート技術もロンドンに来てからだいぶ向上していると思う。かといってトレードマークの走り込みやポジショニングを武器にゴールに飛び込むことも忘れたわけではなく、今年も得点王争いに絡んでくれそうだ。

ウィリアン: 8

移籍後プレミアリーグ初先発で2アシストに加え、1点目も彼のシュートのこぼれ球からだったし、フリーキックを一本ポストに当てた場面もあった。

ウィリアン獲得の懸念は基本的に年齢だけで、今季彼の存在がプラスになることを疑う人は誰も居なかったように思うが、それを早速証明した格好だ。

色々と気が利く選手なのはもちろんだが、オーバメヤンとラカゼット(とペペとマルティネッリ)以外に得点やアシストが出来る選手がほとんどいないアーセナルに得点も出来、何よりチャンスクリエイトが出来る選手が来たのは非常に大きい。

また、中央でのプレイも出来るという点でペペとは一味違い、特にベジェリンやラカゼットはウィリアンの恩恵を大きく受けそうだ。

前線でプレイしながら驚異のパス成功率96%を記録した。

交代選手

出場時間が少なかったため点は付けないが、これだけのパフォーマンスを見せたアーセナルにさらにベンチからセバージョス、ペペ、エンケティアが控えているというのは心強い。

特にペペは、やはり相手陣深い地での貢献という意味ではまたウィリアンとは違う持ち味を見せた。アルテタがどのように彼らを使っていくのが非常に楽しみだ。

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Posted by gern3137