アーセナルが忍耐強く見守らなくてはならない3人の選手
アーセナルはこの夏、何人かの選手の将来について決断を下さなくてはならない。だが今回は、アーセナルが忍耐強くもう一年チャンスを与えるべき選手3人を見ていこう。
アーセナルはなかなか多くの人員をスカッドに抱えている。若手が多く、控えは十分にいる。ワールドクラスと呼べる選手は多くても2人であり、トップレベルの選手を補強する必要はあるだろう。だが、だからといって控え選手を全員売り払うべきだというわけではない。
カラム・チェンバース
怪我のため、チェンバースは今季出場することはもうないだろう。12月にACLを断裂し、これはタイミングが悪かったと言わざるを得ない。2014年にアーセナルに加入して以来ずっと待ち望んでいたCBとしての継続した出場機会が与えらえようとしていたまさにその時だったからだ。
確かに、ここまでチェンバースはアーセナルで大活躍できたとはいえないかもしれない。しかし、同時にそのチャンスが与えられたとは言えないのも事実だ。
今後チェンバースがアーセナルが期待したような守備陣のぜってい的な中心になれる可能性はあまりないように思えるが、3番手や4番手のCBにも大きな価値はあり、チェンバースはまさにそれになれるのではないだろうか。
恐らくチェンバースは来季にも間に合わず、冬あたりまでは本当の意味でコンディションを取り戻すことはなさそうだ。そのころには彼は26歳になっており、選手としてのピークの年代が近づきつつある。来年は彼にとって非常に重要な一年となるだろう。
チェンバースに関してアーセナルは決断を下す前に彼が怪我からきちんと復帰できるかを見極めるべきだ。
メイトランド=ナイルズ
ナイルズのアルテタ体制のもとでのキャリアは不可思議な経緯をたどっている。最初は右サイドバックとして素晴らしい活躍を見せたが、ヘクターの復帰後は完全にチームから消えてしまった。右サイドバックの控えとしてはソクラティスがプレイするほどだ。
ナイルズは移籍が濃厚なのではという見方も強いが、契約はまだ3年残っており、放出を特に急ぐ必要はない。より忍耐強く彼を見守るべき理由が二つある。
一つは彼のポジション面での多様性だ。ユース上がりのスタメン選手というスターダムには足りないかもしれないが、必要に応じていろいろなポジションを穴埋めできる選手というのはとても有用だ。もしナイルズが将来的にジェームズ・ミルナーのようなキャリアを歩めれば、これはアーセナルにとって大きなプラスだ。
また、彼がもし中盤でのプレイを諦めることができれば、素晴らしい右サイドバックとして成長する可能性は大いにある。
今のところアーセナルの右サイドバックはベジェリンだが、正直なところ、ナイルズの方が右サイドバックとして活躍していたように思える。彼が態度を改め、真摯に右サイドバックを目指せば、アーセナルはエリートレベルのサイドバックを手にするだろう。
ロブ・ホールディング
アーセン・ベンゲル監督時代の終盤に頭角を現して以降、ホールディングのこの2年はあまり前に進めなかった。ファンの期待が大きすぎたのもその一因だろう。
二年間の不安定な時期を過ごして以降、エメリ時代の初期はとても快適そうに見えた。スタメンを奪取し、高いレベルで安定していた。だが、オールドトラフォードでACLを断裂すると、それ以降フィットネスの問題に苦しんでいる。
アルテタが監督に就任して以降ホールディングは3試合しかプレイできていない。単純に試合のレベルのコンディションを自自出来ていないのだ。
しかし、彼もまたナイルズと同じく3年契約を残している。したがって、来季ホールディングがフィットネスを取り戻せるか見極める価値は十分にある。
一年アーセナルに留めたたところで来季ホールディングの価値が下がっているということはないだろう。アーセナルに損はないはずだ。逆に、来季それなりの試合に出場すれば、次の夏にはむしろホールディングの移籍金は高くなるはずだ。
もちろん、良いプレイを見せ、アーセナルの控えCBとして十分な選手になれるかもしれない。どちらにしろ、アーセナルは得をすることになる。
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