【アーセナル移籍間近!?】ミケル・メリーノとは?
エルネニーの退団に加え、ライス以外の中盤の選手たちがそろそろ世代交代の時期に来ていることもあり、アーセナルは中盤の補強をこの夏行うだろうと予想されていましたが、どうやらターゲットをレアル・ソシエダ所属で、先日のEUROでも活躍していたミケル・メリーノに絞ったようです。
ファブリツィオ・ロマーノ記者が報じたところによると、メリーノ本人とは既に条件面で合意しており、クラブ間の交渉もかなり進んでいるようなので、この移籍が成立する可能性はかなり高そうです。
🚨🔴⚪️ Arsenal are closing in on Mikel Merino deal as verbal agreement is now getting closer!
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) July 31, 2024
Agreement in place on personal terms as Merino wants the move.
Verbal discussions with Real Sociedad for package in excess of €30m, talks on to get the deal done.@MatteMoretto 🤝🏻 pic.twitter.com/3IHBykH9J4
今回はそのメリノがどのような選手で、アーセナルに何をもたらしてくれるのかを紹介します。
ミケル・メリーノのプロフィール
所属クラブ: レアル・ソシエダ
年齢: 28
ポジション: MF
利き足: 左
身長: 189cm
国籍: スペイン代表
FIFAのレーティング: 84(ポテンシャル85)
Transfermarkt算出による市場価値: 50m€
ミケル・メリーノのこれまでのキャリア
メリーノはスペイン北部のパンプローナに生まれ、地元のオサスナのユースチームでもともとはプレイしていました。18歳でトップチームに昇格するとそのままレギュラーの座を掴み、翌年には34試合に出場して4ゴールも挙げるなど、印象的な活躍を見せました。
その後ドルトムントに引き抜かれますが、リーグ戦出場は8試合に留まるなど思うような結果を残せず、2017-18シーズンはニューカッスルへとローン、シーズン前半こそ安定した出場機会を得ましたが、後半にかけてはローテーション要員となり、2018-19シーズンからは故郷にほど近いレアル・ソシエダへと再び戻ることとなりました。
スペイン帰還後はソシエダの主力としてプレイ、昨季はキャプテンを任されるほどの中心選手となり、2020年にはスペインA代表にも初招集、途中出場がメインながら今年のユーロにも全試合に出場するなど、スペイン代表として28試合出場を記録しています。
Embed from Getty Images加えてレアル・ソシエダではスペイン国内リーグだけではなく欧州大会の出場経験も豊富にあり、ヨーロッパリーグは計21試合出場、昨季は自身のキャリアを通して初めてとなるCLにも主力として7試合でプレイし、決勝トーナメントPSG戦での1点を含む2ゴール1アシストという結果を残しています。
ミケル・メリーノの特徴・プレースタイル
メリーノがどのような選手なのかを一言で表すと、地上空中両方のデュエルに強いMF、ということになります。
プレミアリーグで同じ程度の圧倒的優位性を見せられるかはわかりませんが、直近1年での空中戦勝利数5.99回(90分当たり)というのは欧州5大リーグ最高クラスで、タックル数やクリア数も多く、ボール回収数は常にリーグトップクラスの数字を維持しており、地上戦でも空中戦でもボールを奪える選手です。
加えて、昨季はリーグ戦とCLで合計7ゴール4アシストを記録、ボックス内でのタッチ数も多く、最前線に飛び込んでのプレイも期待できます。
左利き、体格と空中戦の強さ、ボックス内への飛び込みという点ではアーセナル最後のシーズンでのグラニト・ジャカを少し彷彿とさせるものがあります。
また、それとも少し関連しますが興味深いのがメリーノのポジションで、ボール奪取力はあるものの、レアル・ソシエダでは同じくアーセナル移籍の噂が出ていたズビメンディを中盤の底に置いた一列前の位置で起用されることが多く、8番としてのプレイの方がメインとなっていたようです。
能力的にはアンカーとしてもプレイ出来そうではありますが『デクラン・ライスは6番なのか8番なのか』という問いに答えを出さないことにはアーセナルの中盤にどのような選手を補強すればよいのかわからない、と思われていたところにもう6番なのか8番なのか何とも言えない、という雰囲気の選手をアーセナルがもう一人チームに加えようとしているのは非常に興味深い所です。もし移籍が実現した場合に中盤がどのような配置になるのかには注目です。
懸念点+まとめ
報道によると、メリーノの移籍金は30m€程度となる見込みで、年齢を考えるとそこまで安いわけではありませんが、プレミアリーグのクラブにとってはトップレベルでの活躍が見込めるMFに支払う額としてはそこまで高い金額でもありません。どこまで信頼していいかは難しい所ですが、Transfermartkの評価額は50m€となっているので、恐らく残り契約が1年となっていることもあって、少し移籍金は抑えられているはずです。
プレイ面で唯一懸念があるとすれば、少しパス成功率が低く、どちらかというとデクラン・ライスのように、より迫力がありダイナミックなプレイを得意とする一方で丁寧に細かくパスを繋いでいく、というような場面での貢献はそこまで大きくなさそうな点ですが、今夏アーセナルは既にカラフィオーリも獲得しており、そのあたりは左右両サイドバックが中に入れる体制を作ることでカバーしていくのではないか、と思われます。
年齢的には最近のアーセナルの獲得方針とは少し異なりますが、既にプレミアリーグで1年プレイした経験があり、スペイン国外、ドルトムントにも在籍経験があり、そこまでイングランドでの適応がリスクというわけでもないはずです。
30m€程度の移籍金であれば、そこまでギャンブルというわけでもないですし、ミケル・メリーノの獲得はジョルジーニョやトロサールの獲得のように、圧倒的な爆発力はないかもしれないが、堅実にチームを強化する良い補強となるのではないでしょうか。
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