ウルブズ戦振り返り by arseblog

分析

(arseblogのアンドリューさんが『苛立ちすぎて採点できない』とウルブズ戦の選手採点がなかったため、それに代えて振り返り記事となります)

まず最初に伝えておくが、昨夜はかなり苛立って深夜を過ぎてからベッドに入ったが、なかなか寝付けず、朝5時に目が覚めると、さらに苛立ちが増していた。今日の文章のトーンにはそれが反映されている可能性がある。

とにかく、本当にひどかった。昨夜のウルヴス戦で起きたことを取り繕う方法など存在しない。プレミアリーグ最下位に沈むチームを相手に2-0とリードしながら、最終的には2-2で試合を終えた。もちろん引き分けだと分かってはいるが、敗北した気分だ。

しかも、これ以上ないほど理想的な立ち上がりだった。早い時間のゴールは緊張を和らげてくれるものだが、デクラン・ライスの良いクロスにブカヨ・サカが至近距離からヘディングで得点を挙げ、開始5分で1-0というまさに願ってもない展開だった。

その後、アーセナルは前半をほぼ支配したが、アルセーヌ・ヴェンゲルがかつて「不毛なボール保持」と呼んだタイプの試合内容だった。ボールを持つ時間は多いが、決定力はほとんどなく、脅威も乏しい。

サカを中盤で起用したのは興味深い選択で、実際に再び見てみたいと思ってはいたが、この試合では中盤全体が一体となっているというより、個々のパーツの寄せ集めに見えた。

ライスは週半ばに休みがあったにもかかわらず、本調子には見えなかった。正直なところ、こういう試合で彼とスビメンディ二人共を起用する必要があるのかは疑問だ。今季2人とも非常にプレイは良いが、深く引いて守るウルヴスのような相手には、もう少し創造性が必要ではないだろうか。

前線の3人も助けにはならなかった。ギョケレシュの隣にマルティネッリとマドゥエケ。この組み合わせは機能しない。歯磨き粉とオレンジジュースのような相性だ。

選択肢は限られているし、後に分かったようにガブリエル・ジェズスが先発した選手より圧倒的に優れているわけでもない。だがそれでも、この組み合わせはうまくいかない。

センターフォワードは依然として大きな問題であり、この3人を同時に前線に起用するのは完全なる自滅だ。

前半終盤の時点で既に嫌な予感が漂い始めていた。ウルヴスに少し流れを渡してしまい、シュートを浴び続けたというほどではないが、スタンドが勢いづき、それがチームにも伝わったはずだ。

ハーフタイムは立て直すチャンスだったが、監督が何を言ったのかは分からないものの、『エニイ・ギブン・サンデー』のアル・パチーノの感動的なスピーチをご存じだろうか?その正反対のことをしたに違いない。

それでもアーセナルは追加点を決めることに成功した。ウルヴスが約60%のボール保持率を記録していたが、試合の流れとは裏腹に、ガブリエルのパスにインカピエが抜け出し、冷静にシュートを決めた。フラッグは上がったが、VARがオンサイドと判定した。

2-0。タイトルを狙うチームなら必ず勝ち切らなければならない状況だ。

アーセナル『ちょっとビール持っててくれ。』
(訳注: 飲み会の場などで酔った誰かが何か(大抵は馬鹿げたこと)をする際に、その場の人に自分のビールを持っててくれるよう頼むことから、無茶をする、愚かなことをこれからする、ということを表す表現)

そしてあーえなるは得点直後に失点した。今季何度目だろう。

ウーゴ・ブエノのシュートは見事だったが、インカピエはもっと早く寄せられたはずだ。ダビド・ラヤは素晴らしいGKではあるが、このようなゴールが決まると、世界トップクラスのGKが皆彼より10センチは背が高い理由を考えずにはいられない。些細な事かもしれないが、彼がアーセナルに来てからこれは何度か感じられることだ。

とはいえ、プレミアリーグでは常に楽勝は不可能で、重要なのはその後の対応だ。しかし、アーセナルはまるで恐れているように見えた。失点で動揺し、追加点よりもさらなる失点を恐れていた。

アルテタはマドゥエケとギョケレシュに代えてエゼとジェズスを投入し、試合をよりコントロールしようとしたが、効果はなかった。

時間が経つほど状況は悪化した。

疲労の蓄積があるのかもしれないが、ティンバーの判断は悪化の一途をたどり、なぜベン・ホワイトが投入されなかったのか分からない。意味のないクリアを何度も繰り返し、その前のマルティネッリも本来の武器である走力を発揮できなかった。

レアンドロ・トロサールは途中出場後、すでにイエローカードを受けていた選手から悪質な打撃を頭部に受けて交代し、カラフィオーリはアディショナルタイムの6分間だけ出場した。

ジェズスにはシュートかマルティネッリへのラストパスのチャンスがあったが、迷いがあり潰された。そしてその30秒後、ウルヴスが同点弾。

どちらかというとチャンスにつながればいいな、という願いを込めたようなクロスをガブリエルがクリアできたはずだが、ラヤが出る必要のない場面で飛び出し、ボールをこぼした。そこにプレミアリーグデビューでデビューしたばかりの若者トム・エドジーがシュート。カラフィオーリがこれをほぼ防いだが、ポストに当たってゴールイン。2-2。

まさに大惨事だ。ラヤが出るのであれば確実にキャッチしなければならななかった。普段は決断力のあるGKで、彼のプレーが守備の落ち着きをもたらすことも多い。しかし今回は完全なミスだった。

アーセナルの後半のプレー全てに漂っていた、レベルの低いのパニックから生まれた失点だ。タイトルレースのプレッシャーの影響なのだろうか?恐らくそうだろう。

しかし、なぜウルヴス相手にそこまでプレッシャーを感じるのかは問わなくてはならない。。

彼らは今季27試合で18敗しているのだ。それでも2-0で諦めず、戦い続けたのは称賛に値する。確かに、プレミアでは結果が保証されている対戦相手など居ない。昨日はその例だ。しかしこれは完全に自滅だった。しかもまたしても終盤の失点だ。

今季、終盤に失点するのはこれで6回目か7回目(あるいはそれ以上)だ。失点から毎回勝点を失っているわけではないが、極めて悪い癖だ。昨夜はその代償を払った。シーズン序盤に見られた安定感は消え去ってしまった。その理由は何かしらの精神的なものだと考えるほかない。

アーセナル『ビビり自滅メーター』レベルは99に達している。

試合後、ミケル・アルテタは「結果、そして試合の終わり方に非常に失望している。しかし責任は我々にある。後半のパフォーマンスは、このリーグで勝つために必要な基準には程遠かった。特に前半の内容を考えれば、もっと余裕を持って勝てたはずだ。今は失望の瞬間だ。だが、感情を語る時ではない。すべてはチームを助ける意図をもって行わなくては。今はフラストレーションを飲み込む必要がある。このレベルでトップにいるなら衝撃を受け止めなければならない。今日はそれに値するパフォーマンスを見せてしまった。日曜には大一番がある。」と語った。

インタビューを見たが、これほど動揺した彼を見るのは久しぶりだ。アーセナル監督就任直後には同じような瞬間が何度もあったかもしれないが、その時と比べて今は莫大な資金を使っており、層も厚い。それでも本来比較的な容易な勝利で終えるべき試合を台無しにしてしまった。

最も悲しいのは、この終盤の同点弾からの引き分けという試合結果が衝撃的というより、予想通りに感じられてしまうことだ。最近の内容を見れば、こうなる可能性は予見できた。

これは自ら招いた結果だ。前半の先発メンバーの選考で自滅し、その後何とかしなくてはと思いながらダイナマイトの導火線に火をつけてしまった。そして仕上げに自分の頭上へ巨大なたらいを落としたようなものだ。まさに悪夢だ。

単刀直入に言えば、これは大失態だ。そしてアーセナルは今運命の瞬間を迎えている。

ここが今季のどん底で、これからチームが立ち直る瞬間になるのだろうか?

それとも数か月後に「あれが崩壊の始まりだった」と振り返ることになってしまうのだろうか?

監督にはチームを再び機能させなくてはならない。何かがおかしい。それを正すのが彼の仕事だ。今季のミケル・アルテタには逃げ場はない。彼は今や高層ビルの屋上でスローモーションでよろめいているように見える。

アーセナルはプレミアリーグで素晴らしい位置につけていた。しかし直近7試合でわずか2勝しか挙げられず、低調なパフォーマンスと疑問の残る戦術とメンバー選考によって、優勝候補としての立場は揺らいでいる。

もちろんここから巻き返し、改善し、結果を出すポテンシャルはある。しかし時は進み続ける。

日曜には極めて重要な一戦がある。このチームが優勝を望んでいることに疑いはない。ただ、それをピッチ上で再び示し始めなければ手遅れになる。

本気で目を覚まし、本気でギアを上げなければならない。でなければ、本当にすべてが台無しになってしまう。

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Posted by gern3137