アーセナルがヴィラン扱いされるれるまでに成長したのは喜ばしいことだ
日曜日の試合後、メディアやマンチェスター・シティの選手がアーセナルの『ダークアート(マリーシア、のような意味合い)』に焦点をあてようとしていたのは非常に面白かった。
アカンジは『アーセナルがダークアートをマスターしていると思いますか?』と問われ『そうだね、彼らより上手いチームはあまりいないと思う』と答えた。
ジョン・ストーンズは試合後のインタビューで『クレバーともいえるし、汚いともいえる。どちらで呼んだとしても、アーセナルは試合のリズムを切ることを自分たちに有利に使うね』とコメントした。
そして、ベルナルド・シウバは以下のように語った。
2チームのうち、本当にサッカーをしようとしたのは1チームだけだった。もう1チームは相手のチームを邪魔しようとしただけで、残念ながらそれを止めることはレフェリーはしなかった。
審判は何度も時間稼ぎを見逃した。腹が立つのはFAと何回もミーティングをするたびに、我々に、このようなプレイを止めるために何かする、対処する、と話すことだ。だが結局言葉だけで、実際には何も起きない。
アーセナルの選手が退場になっているのに何も起きない、というのは一体何を言いたいのだろう。
さらに、このコメントはアーセナルが数的不利に陥る前には2-1でリードすることに成功しており、トロサールの退場がなければ後半は全く異なるものになっていただろう、といいう事実を無視している。
更に面白いのは、そもそもマンチェスターシティとペップ・グアルディオラが率いたすべてのチームが常にこのようなダークアートを駆使したチームであるという点だ。
リオネル・メッシ、シャビ、アンドレ・イニエスタという天才的な選手を擁していた時期のバルセロナですら、いつもセルジオ・ブスケッツはナンセンスなことばかりしていた。
もちろん彼もまた素晴らしい選手ではあったが、ダイブし、地面に転がり、ファウルで相手のリズムを止めるのはお手の物だった。10対11ではなく、11対11の時でもだ。
では、この時それを支持したのは誰だったのだろうか?日曜日にミケル・アルテタの反対側に座っていた男だ。
上はドキュメンタリーからの抜粋だが、アルテタはシティのコーチ時代に、グアルディオラの指示のもと、カウンターの危険があればまずファウルしろ、と選手たちに話していた。
さらに、試合後にグアルディオラはもし同じ状況であれば、私も同じことをしただろうと語ってもいた。
これを踏まえると、シティの選手たちのコメントは更に可笑しなものだ。自分たちの監督がその必要があれば行うと言っていることについて話しているのだから。
そしてそれは具体的には『サッカーの試合で結果を出すためであれば、出来ることは何だってする』ということだ。
このやり方はアーセナルが発明したわけではない。これはプロアマチュアを問わず、全てのピッチで、毎週行われていることだ。
にもかかわらず、アーセナルのマンチェスター・シティ戦のパフォーマンスのせいでこれにスポットライトが当たるというのは面白い。
だが、我々はこれに不快感を感じるよりも、むしろ楽しさを感じるべきで、自信を持っていいだろう。
何故なら、日曜日の試合結果とその後のシティのリアクションは、アーセナルが最早侮れないチームになったことを示しているからだ。
ハーランドが冷静さを失いアルテタに『謙虚なままで居ろよ』と言ったことに怒りを覚える人もいるかもしれないが、これは笑える光景でもあった。
アルテタが聞こえないふりをして単に無視して歩き去ったのもよかった。
マンチェスター・シティの公式ツイッターアカウントが試合後にハーランドがサリバとパーティにラグビータックルを見舞った(この2つのプレイの方が、トロサールよりもはるかにイエローカードに値した)シーンを切り抜いて投稿していたことが、この試合をマンチェスター・シティがどのように受け止めたかを示している。
ハーランドは素晴らしい得点を挙げたにもかかわらず、まるでアーセナルが彼のフィジカルに屈したとでも言いたいかのように、その場面が投稿されていたのが象徴的だ。
だが、試合を見ていた我々は、それが事実ではないことを知っている。なぜなら、アーセナルは既にフィジカルや少しくらいの肉弾戦で圧倒できるチームではないからだ。
素晴らしいストライカーで点も挙げたハーランドがわざわざその日デビューしたばかりの17歳のアーセナルユース上がりの少年と口論に応じていたのが、その日何を起きたかを示している。
また、ハーランドが後ろからガブリエルにボールを投げつけたことに関して聞かれたガブリエルの返答も素晴らしかった。
覚えてすらいないよ。戦いだから、ちょっとくらいの挑発はサッカーでは普通のことさ。きっと試合の最後に点を決めて嬉しかったんだろう。もうその試合は終わったし、次は俺たちのホームで待ってるよ。
アーセナルとシティの選手たちの違いは明らかだ。シティの選手たちは試合後不満を並べたが、ガブリエルは肩をすくめて受け止めた。
ほぼ後半を守り切ることに成功し、あとほんの少しで勝ち点3という所まで迫っていたことを考えれば、ガブリエルにも試合後不満の一つや二つ言いたい気持ちはあったかもしれないが、単に彼はまたホーム戦で会おうと述べただけだった。
もちろん、実際にこれからまたアーセナルはシティと今度はホームで戦うことになる。だが、それを楽しみにしつつもまず今週を乗り切る必要がある。
マンチェスター・シティについてはこれくらいで十分だろう。今日のアルテタの記者会見、そしてカラバオ杯でどのようなメンバーがプレイするかは非常に興味深い。
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