アーセナルはブカヨ・サカに関して更なるリスクを冒すべきではない
前回の試合で交代した時の様子を考えるとサプライズというわけではないが、報道によると、サカはハムストリングの怪我を負ってしまったようだ。
これにより、彼が週末のマンチェスター・シティ戦に出場できるかどうかは非常に怪しくなった。
確かにサカはこれまで非常にけがに強く、回復も早い選手であることを示してきているが、我々は次戦彼が出場できないことを受け入れるしかないだろう。
その直後に代表戦ウィークがあることによって事態はより複雑になっており、もし次の試合でサカが怪我を押してプレイすれば、イングランド代表としてもプレイしなくてはならなくなってしまうに違いない。
残念ながら、魔法のようにハムストリングの怪我を治す方法は存在しないのだ。
ロブ・ホールディングが語ったように、以前ベン・ホワイトはハムストリングの怪我を抱えながらニューカッスル戦に出場したようだが、彼がそのような中プレイした理由はたった一つで、それは他にプレイできるDFが誰もいなかったからだ。
ホールディングによると『ベン・ホワイトはメンタリティモンスターだ。どんなに痛みがあっても試合になればゾーンに入ってしまう。ニューカッスル戦ではハムストリングが断裂していたはずだが出場していた。腿が弾け飛んでてもアイツはプレイするよ。どうやってるのか全く分からないね』とのこと
— 山中拓磨(Takuma Yamanaka) (@gern3137) August 23, 2023
この時彼が欠場していたら、代わりにプレイできる選手はセドリックがユースのザック・スワンソンしかいなかった。このためベン・ホワイトは気高くもチームのために自身の限界に挑戦することになったわけだが、彼は明らかにボロボロで、ほとんど走れていなかった。この試合の結果とチームのパフォーマンスを思い出すまでもないだろう。
加えて、サカは回復に専念させるべきであり、リーグ最高のチームが相手の試合とはいえ、一試合欠場させた方が、彼のけがを悪化させてしまうリスクを負うよりもはるかに好ましい。
多くの場合ハムストリングの怪我はそこまで重傷にはならないが、無理をすれば数か月の離脱となることもある。レアル・ソシエダにレンタル中のキーラン・ティアニーはハムストリングの負傷により手術が必要となる可能性があると報じられているし、以前ルーカス・ポドルスキは大きなハムストリングの怪我により、3か月以上も欠場したことがあった。
CLのランス戦でアルテタがサカを出場させたのは、理解できる決断ではあるが、彼は週末の試合も視野に入れてもよかったはずだ。
もちろん、この試合でサカを休ませていたとしても練習でハムストリングのけがをしたり、あるいはシティ戦の真っ最中にけがが起きた可能性もあるが、実際の問題として、彼のけがは火曜日に既に起きてしまい、チームはこれに対処する必要がある。
最優先すべきは選手の福祉であり、このような怪我が定期的にサカに起きるようになってしまうのを防ぐことだ。CLの試合でサカを休ませるべきだと主張しながら、怪我をしていてもシティ戦に起用すべきだと主張するのは矛盾しているように感じられる。
監督が選手起用に際してリスクを置かした際には、それが上手くいかなかったときに結果を受け入れる必要があるし、火曜日の試合がまさにそれで、仮に軽傷だったとしても、ここからさらに日曜日にサカを起用するのは愚かしいことだ。
当然その場合に問題となるのは、サカが欠場するのであれば彼の代わりに誰が出場するのか、ということになるが、それに関してはいったんこの場では明日の監督の記者会見で状況がより明確になり、代わりのオプションとしてだれがいるのかがわかるまで、置いておくとしよう。
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