アーセナルの今夏の放出に関して
移籍市場ももう残り一週間となっているが、アーセナルは選手放出に関して、まだ多くの仕事を残している。既にマット・ターナー、パブロ・マリ、グラニト・ジャカとアーロン・トラスティの売却で40m£程度をクラブはねん出したが、今夏獲得に200m£を費やしていることを考えると、クラブはさらに売却で資金を稼ぎたいと考えていることだろう。
ここで、移籍が噂される各選手の状況をまとめて振り返ってみよう。
ロブ・ホールディング
契約満了: 2024
昨季: アーセナルで全コンペティションで24試合に出場したが、分数的にはその多くはヨーロッパリーグだった。ウィリアム・サリバの怪我に伴って先発することもあったが、活躍できず、最終的にキヴィオルと立場を交代することとなった
噂されている移籍先: 非常に安い移籍金でベジクタシュからオファーが届いたという報道があったが、アーセナルは取り合わなかったようだ。他にはほとんど移籍の噂がない。
移籍 or 残留:
移籍となっても驚きではないが、残留となっても驚きではない。ティンバーが離脱してしまったことを考えると、残留するのであれば、カップ戦などでの出場機会はありそうだ。ただし、守備陣に怪我が相次いだりなどしない限りは安定して先発の機会は訪れないだろう。
ピッチ外でアーセナルにとってホールディングは重要な役割を果たしているようだが、一方で彼ももう27歳だ。彼は残りのキャリアを励ますことに費やしたいと考えるだろうか?
移籍金目標額: £5-10m
キーラン・ティアニー
訳注: ティアニーは残り契約がまだ2年あり、今季はレアル・ソシエダへの買取オプションなしでのローン移籍が濃厚となっているようだ。
買取オプションなしのレアル・ソシエダへのティアニーのローン移籍がhere we go https://t.co/Jo4EdxDjuC
— 山中拓磨(Takuma Yamanaka) (@gern3137) August 25, 2023
ヌノ・タヴァレス
契約満了: 2025
昨季: ローンでマルセイユでプレイし、39試合6ゴールという結果を残した。ただ、マルセイユ側はタヴァレスを完全移籍で獲得する意向を見せず、また仏メディアに態度面を疑問視されることもあった。
噂されている移籍先: 8月に入ってブレーメンとヴォルフスブルクからの興味が噂されていた。ノッティンガム・フォレスト行は破談となったようだが、アストン・ヴィラが獲得に動いているという話もある。
移籍金 or 残留: 何らかの形では移籍することになるだろう
移籍金目標額: £8-10m
セドリック・ソアレス
契約満了: 2024
昨季: 前半戦はアーセナルで119分しか出場できず、フラムにローン移籍となったが、そこでも8試合に出場したのみで、ほとんどの時間をベンチで過ごした。
噂されている移籍先: ほとんど移籍の噂は出ていない
移籍 or 残留: 彼がアーセナルで構想外であることは間違いないが、問題は彼を獲得しようとするクラブが現れるかどうか、あるいはアーセナルが契約解除に踏み切るかどうかだ。最近のアーセナルは以前ほど積極的には契約解除に踏み切る姿勢は見せておらず、セドリックの代理人がどれだけ仕事が出来るかにかかっている。
移籍金目標額: 移籍金が得られると考えるのは現実的ではない
アルベール・サンビ・ロコンガ
契約満了: 2026
昨季: 1月のクリスタル・パレスへのローン移籍は良いものであるように思われたが、この移籍の実現において中心的な役割を果たしたパトリック・ヴィエラから監督がロイ・ホジソンに交代して以降はほとんど出場機会を得られんかあった。
噂されている移籍先: バーンリーでコンパニのもとプレイするのではないか、という話が少し前はあったがこの話は結局亡くなったようだ。少々驚きだが、イングランド外からの興味もほとんど報じられていない。
移籍 or 残留: サンビは公の場で移籍希望を公言しており、移籍になる可能性が高そうだが、まだ今季末で契約切れでないことを考えると、ローンの可能性はあるかもしれない。
移籍金目標額: £8-10m
フォラリン・バログン
契約満了: 2025
昨季: ラカゼットとペペからのアドバイスを受けてフランスへのローン移籍を選択したバログンだが、ランスで22得点を挙げ、欧州の注目を集める存在となった。また、A代表もアメリカ代表としてプレイすることを決めてデビューと得点も果たし、彼が多くのクラブの注意を引いているのは間違いない。
噂されている移籍先: ランスは当然彼を留めたかったようだが、金銭的に難しく、またインテルも興味を示していたようだ。モナコは実際にオファーを出すところまで進んだようだが、アーセナルは50m£を要求していると報じられており、その条件を満たすクラブはまだ現れていない。チェルシーやウエストハム、フラムといったクラブも興味を示しているようなのは、アーセナルにとって有利な条件となるだろう。
移籍 or 残留: シーズンが既に開幕しているにもかかわらずスカッド入りする用もなく、アーセナルがバログンを放出としようとしているのは間違いない。モナコが再オファーを出すだろうとも報じられており、この話が進めば他のクラブも動き出すかもしれない。
移籍金目標額: £40-50m
ニコラ・ペペ
契約満了: 2024
昨季: ペペは1月までにローン先のニースで6ゴールを挙げたが、膝の怪我で1-3月は欠場となった。結果的にその後チャンスは訪れず、28試合の出場にとどまった。
噂されている移籍先: ベジクタシュが獲得交渉に動いていたと報じられていたが、ペペ本人と条件面で合意できなかったようだ。サウジアラビアからの興味も届ていているそうだ
移籍 or 残留: もちろん本人が望むなら契約最終年をアーセナルで過ごすことは出来るが、それをペペが望んでいるとは思えない。彼は才能のある選手であり、キャリアにおいてより高いレベルに到達し、もう一花咲かせるだけの時間は残されている。したがって、ペペ本人とアーセナル双方が納得のいく移籍さえ見つかれば、ということになるだろう。他の多くのケースとは違い、一度欧州を離れてサウジアラビアのクラブで少しの間過ごすというのも彼にとってはそこまで悪く無いオプションになるかもしれない。
移籍金目標額: £5-10m
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