ペア・メルテザッカーのインタビューまとめ

インタビュー

元アーセナルの選手で、現在はユースアカデミーの長を務めるペア・メルテザッカーのインタビューがCoache’s Voiceに上がっていたので、興味深い部分と感じた部分をまとめて紹介します。

選手としてアーセナルに加入した頃とアーセン・ベンゲルについて

・アーセナルのことはよく知っていたし、ファンのパッションも知っていたので、アーセナルが興味を示していると聞いた瞬間に加入したいと思った。

・実際にアーセン・ベンゲルがドイツ語を話すのを聞き、自分にチームのリーダーとなって欲しいと言ってくれた時はもう移籍に迷いはなかった。

・クラブとしてタフな時期も常にアーセンはそこにいて、全く自分が被害者であるようなそぶりは見せない、タフで偉大な人物だった。

・ロッカールームでは選手に対して、改善点を明確に口にするなどオープンだったが、メディアの前では常に自分の責任であるという姿勢を崩さなかった。

・これによってチームは守られたが、選手に代わって監督がよりつらい思いをするようになったというのはあると思う。だからこそ、選手たちは彼に恩返しをしなくてはと思っていた。彼が我々のために戦ってくれたように、我々も彼のために戦いたかった。

・メルテザッカーのキャリアの最終盤、2016/17シーズンには怪我をしてほとんどプレイすることも出来ず、少しサッカーから離れたいと思った。『今はあまりチームに貢献できていないので』と休暇を申請しようと思ったが、アーセンは『何が起こるかわからないし、君はそこにいるだけで意味がある、キャプテンだ。チームは毎日君を必要としているよ』と言った。

・そして実際にその後怪我人が多く出て、FA杯決勝をプレイすることになった。

コーチングキャリアについて

・アーセンのコーチング・監督スキルを学べたのは本当に幸運だった。

・そしてアカデミー長に任命してくれたことにも本当に感謝している。

・仕事に対する姿勢は選手時代も今も変わらない。世界一の才能を備えていないのであれば、他の人々より優れた結果を残すためにはその他の部分で努力するしかない

・毎日が採用面接だと思って仕事に臨んでいる。一日の終りに何か結果を残していなくては、と考えている。

・もちろん選手時代の実績はあるが、ドイツ代表でW杯を優勝したことがあるという経験も、それだけに頼っていては2年程度が限度だろうと思った。

サッカークラブのユースアカデミーの在り方に関して

・次世代のアーセナルの選手やコーチ達をインスパイアしたいが、エミレーツスタジアムのピッチに立つ選手の人数だけでアカデミーの成果を測るわけにはいかない。誰もがブカヨ・サカになれるわけではないし、もっと様々な指標で測定する必要がある。

・イングランドでプロサッカー選手は4000人程度しかいない。サッカー選手に慣れなかったことども達も大勢いる。我々の仕事は彼らをサッカー界の中だろうと外だろうと、訪れる問題や挑戦に対処する準備を整えてやること。我々は彼らの将来に対する責任がある。

・コーチにとっても成長の機会となれるような環境を整えている。ただし、アーセナルのコーチを外部から採用する際には性格も重視するし、良い人格者であることが必須条件。

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Posted by gern3137