【アーセナル新加入】レアンドロ・トロサールとは?
夏からずっと追い続けていたシャフタール・ドネツクのムドリクとローンで興味を占めていたジョアン・フェリックスの二人がチェルシーに移籍することとなり、この冬異なるターゲット獲得に動く必要が生まれたアーセナルですが、最近監督との衝突が報じられ、移籍の可能性が報じられていたブライトンのレアンドロ・トロサールに白羽の矢を立て、獲得に動い・・・と思っていたら移籍が既に公式発表されました。
どうやら24時間足らずで超高速で話をまとめ、移籍が成立したようです。
Welcome to The Arsenal, Leandro Trossard ❤️
— Arsenal (@Arsenal) January 20, 2023
トロサールの基本プロフィール
所属: ブライトン
ポジション: FW(ウイング・ストライカー)
年齢: 28
国籍: ベルギー代表
利き足: 右
契約満了: 2024年
Transfermakrt推定による市場価値: 26m£
報じられている移籍金: 21m£+6m£のボーナス
トロサールは既に28歳とベテランに近づきつつある年齢であるということもあり、ムドリクやフェリックスほどのポテンシャルは期待できないかもしれませんが、一方で既にプレミアリーグやA代表での経験も豊富、かつサイドと中央両方がこなせるアタッカー、というプロフィールから見ても冬に獲得し、今季即活躍してくれることを期待するにあたっては最適な人材に思えます。
また、昨今の相場を考えると、今季すでに7点を挙げているプレミアリーグのFWに20-30m£というのはかなりリーズナブルだと言えるのではないでしょうか。
トロサールのこれまでのキャリアの経緯と実績
実はトロサールにアーセナルが興味を示したのは今回が初めてではなく、2019年にブライトンに移籍した際にも獲得を検討した、と報じられていましたが、彼はベルギー頭部に生まれ、ヘンクのユースアカデミーで育ちました。
2012年に18歳でヘンクのファーストチームデビューを果たすと、その後は何度かローンを繰り返しつつも、2016/17シーズンからファーストチームのメンバーとして定着、この年はベルギーリーグで25試合に出場しました。その後順調に実績を積み上げ、18/19シーズンにはヨーロッパリーグで6試合3得点、国内リーグでは24試合で11ゴール4アシストを挙げ、その夏に約15m£の移籍金でブライトンへの移籍となりました。
実は現アーセナルコーチのスタイフェンベルフは16/17シーズンから17/18シーズンにかけてヘンクの監督を務めており、この時トロサールを指導した経験もあります。
また、ブライトン移籍後も1シーズン目から30試合以上に出場と安定して出場機会を得て、昨季はプレミアリーグ34試合で8ゴール3アシスト、もともとはウイングが主戦場でしたが、今季は中央でプレイしたりもありつつ7ゴール3アシストと既に昨季のものに迫る数字を残しています。
また、ベルギーA代表としても2020年にデビューを果たしており、24試合に出場、5得点を挙げています
トロサールのスタイル・アーセナルにフィットするか?
当然ながらどのような場合でも移籍先でいきなり大活躍を期待するのは難しいものですが、トロサールが既にプレミアリーグでプレイできることは保証されており、適応の心配もないことを考えると、冬に獲得可能な選手の中では最も即戦力としてチームにフィットする確率が高い選手の一人と言っていいでしょう。
Should Arsenal sign Leandro Trossard? Breaking down Brighton’s castoff https://t.co/tR6WsVFSCR pic.twitter.com/olYbhib4el
— Cannon Stats (@CannonStats) January 18, 2023
最近は若手の獲得が多かったアーセナルですが、より現実的で、今季後半いきなり前線の層の厚みを増す要員として計算できることを最優先した獲得であるように思えます。やはり、現在のリーグでの順位が大きな影響を与えたのかもしれません。
トロサールは右利きですがほぼ両利きと言えるほど左足の精度も高く、リバプール相手に左足でハットトリックを上げていました。今季ここまで右足で19本、左足で19本と全く同じ数のシュートを両足から放っています。
両足が使えることもあり、中央を含めた前線の多くのポジションでプレイできるユーティリティ性を備えているのもアーセナルにとってはありがたいポイントです。ジェズス離脱中は、ストライカーのオプションとして起用される可能性も高そうです。
ウイングでプレイする際にも、中に入っていってプレイするのが合いそうなので、トロサールを左サイドで起用するのであれば、逆に大外でのプレイを得意とするティアニーとの相性が良さそうです。
スタッツで見ると、得点力を示す指標である90分当たりのxGは0.27を記録しており、これはアーセナルで言うとちょうどサカ(0.29)とマルティネッリ(0.24)の間に位置する水準です。実得点も今季7点と、この二人とほぼ同じです。
また、今季はストライカーとしても起用されているにもかかわらず、ボール前進系のスタッツも比較的高水準なので、もしアーセナルがボールを前に運ぶのに困るような場面があった際の打開力に関しても期待できそうです。
まとめ
総合的に見て、最近のプレミアリーグの選手たちの移籍金の相場を考えると、このレベルのアタッカーが20-30m£で獲得できるというのはかなり安く感じますし、アーセナルが今季優勝を目指して戦っていくという意味では、これ以上ない選手獲得と言えそうです。
若干気になるのは監督として衝突して退団、という経緯ですが、トロサールはこれまでもずっと問題のある行動を起越し続けてきたタイプの選手だったというわけではないですし、単なる相性の問題でしょうか。
スタイフェンベルフはトロサールのことをよく知っているはずですし、このあたりはエドゥとアルテタも織り込み済みで獲得に動いているはずなのでそこまで心配する必要はないかもしれません。
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