【アーセナルのターゲット】ジョアン・フェリクスとは?

移籍

ムドリク獲得交渉を中心に既に大いに盛り上がっているアーセナルの冬の移籍市場ですが、先日アーセナルに関する情報の信ぴょう性抜群でお馴染みデイビッド・オーンスティン記者から興味深い一報が入りました。

アーセナルはムドリクだけでなく、アトレティコ・マドリード所属のジョアン・フェリクス獲得も狙っているというものです。

以前から、どちらかというとアトレティコ側がフェリクス放出の用意があり、その先の候補としてアーセナルも含まれている、という報道はちらほら出ていましたが、アーセナルとつながりが強いと思われる英国メディアからの情報はこれまでなく、どれくらいアーセナルが本気で考慮しているのかはまだ判然とせず、という状況でしたが、どうやらかなり真剣にフェリクスを狙っているようです。

というわけで、今回はジョアン・フェリクスがどのような選手なのかの紹介です。

ジョアン・フェリクスの基本プロフィール

所属: アトレティコ・マドリード
ポジション: FW(ストライカー・セカンドストライカー・左ウイング)
年齢: 23
国籍: ポルトガル代表
利き足: 右(Transfermarktでは表記は両利き、となっている)
身長: 181cm

契約満了: 2026年
Transfermarkt算出による市場価値: 50m€

ジョアン・フェリクスのこれまでのキャリアと移籍を巡る状況

フェリクスは元々ポルトガル、ベンフィカユースで若くして頭角を現し、2019年にアトレティコ・マドリードに120m€超えという超高額の移籍金で引き抜かれた若手FWです。

移籍直前の18/19シーズンは10代ながらポルトガルリーグ26試合で15得点9アシストと素晴らしい数字を残し、多くのクラブが興味を示していましたが、最終的にはアトレティコが契約を勝ち取りました。

ただ、その後は期待されていたほどの活躍は出来ておらず、スペインデビューシーズンから20-30試合程度の出場に留まっており、まだ絶対的なスタメンの座を勝ち取るには至っていません。今季もリーグ戦の先発出場は5試合に留まっています。

ただし、移籍金があまりに高すぎたためにフェリクス獲得は失敗だったという烙印を押されがちではありますが、まだ23歳であることを考えると、昨季の8ゴール4アシスト、その前のシーズンの7ゴール6アシスト、そして今季の先発5試合+途中出場7試合での3ゴール3アシストという数字はそこまで悪く無いようにも思えます。

アトレティコ側はローンでの放出も許容する構えで、ジェズスの離脱もあり前線が手薄となっているアーセナルが興味を示しているようです。最近アーセナルとの関係性が比較的良好であるジョルジュ・メンデスがフェリクスの代理人であることも影響しているかもしれません。

アトレティコ側はローン料8m€+フェリクスの半年分の給与、という条件を提示していると報じられており、確かにこのローン料は半年のローンにしてはかなり割高ではあるものの、完全移籍だと少々前線過多にも感じられますが、今季終了までのローンであれば、タイトル争い、CL出場権争いにおいて現在絶好の位置につけているアーセナルにとっては、十数m€程度で今季の前線の層を厚くできるのであれば、十分に検討の余地はありそうです。

ジョアン・フェリクスのスタッツ/プレースタイル

フェリクスは技術も高く創造性に溢れ、典型的なストライカータイプというよりもトップ下とストライカーの間のようなプレイを見せることも多いタイプのFWです。

ボールタッチの上手さから繰り出される華麗なドリブルが特徴的で、視野の広さと走り込みが上手いのも魅力的です。

スタイル的には得点もアシストも両方可能なポルトガル人テクニシャン、とアルテタも前線に好みそうな選手ではありますが、どちらかというとアーセン・ベンゲル監督のストレートど真ん中、と言ったタイプの選手にも見えます。

シメオネのアトレティコでずっとプレイしていることもあり、守備の献身性もそれなりに期待できるでしょう。

フェリクスの本来のポジションをどこと捉えるかにもよりますが、FWとしてはチャンス創出アクション数、アシスト、スルーパス数等のスタッツは欧州トップレベルの数字を残しています。

懸念点

懸念としては、ローンの獲得で今季の活躍を見込むのであれば、プレミアリーグにいきなり適応できるか、というのが不透明な点でしょうか。加えて、キャリアを通してワントップというよりもツートップの一角としてプレイすることが多いFWでもあるため、アルテタは彼の起用をどのような形で思い描いているかも興味深い所です。

冬にローンで来たものの適応できずそのままシーズンが終わってしまった、という選手もいる一方で、ローン時代のウーデゴールのように、プレミアリーグ経験がなくともある程度トップレベルでの経験が豊富であればいきなりそれなりのプレイを見せることも可能である、というケースもあるため何とも言えない所です。

そういった意味では、直近のW杯で1ゴール2アシストを挙げたのをはじめとして、既にポルトガルA代表として25試合以上の出場があり、CLとELでも合計30試合以上に出場していることを考えると、いきなりのプレミアリーグでも全く結果を残せない、という可能性はそこまで高くないようには感じられます。

最近のアーセナルはブラジル組やビエイラ、セドリックとポルトガル語圏の選手たちが揃っているため、文化・生活的な面でのサポートが見込めるのも大きいはずです。

個人的には、多少割高でも、獲得して見るのは面白そうな選手に感じられますが、マンチェスター・ユナイテッドなど、他クラブも獲得に動いているようなので、どうなるか楽しみに見守りましょう。

関連記事(広告含む)

Posted by gern3137