今季ここまでのアーセナルのトップ4を選ぶなら
W杯のため、プレミアリーグは中断期間に入っている。なので、今季ここまでのアーセナルで特に印象的な活躍を見せているトップ3の選手を紹介しようと思ったが、3人では収まりきらなかったので、4人を紹介したいと思う。
選手採点などにも言えることだが、様々な意見はあると思うし、この4人のチョイスはあくまで主観的なものであるという点だけ、了承願いたい。
ガブリエル・ジェズス
確かに最近ジェズスは得点が止まっているが、彼がチームにもたらしたインパクトは得点には留まらない。その良い例がチェルシー戦だろう。試合前、オーバメヤンがアーセナル相手に点を決めるのではないかとアーセナルファンは心配していたが、対照的に、ジェズスは点を決めなくてもストライカーは仕事をできるのだと示して見せた。
この試合で彼は63のボールタッチ、3本のシュート、2本のキーパス、2度のタックル、2度のクリア、2度のインターセプトを記録した。
同時にこれは彼が非常に利他的な選手であることも表している。もちろん、ジェズスには再び得点力を取り戻してもらう必要はあるが、彼が今季のアーセナルの好調の非常に重要な一部であることは間違いない。
グラニト・ジャカ
ジャカに関して非常に難しいのは、彼のことを語る際に過去に触れずにいるのが難しい、という点だ。かつてキャプテンをはく奪された選手が復活を遂げる、というストーリーはメディア向きでもあり、注目を集めがちだ。
だが、ジャカのパフォーマンスは基本的にミケル・アルテタのアーセナル監督就任以降常に安定して良かった。
今季のジャカのプレイは昨季の彼のプレイの延長線上にあるし、むしろ彼が見せていたパフォーマンスが"良い"から"素晴らしい"へとさらにパワーアップしたようなものだ。
もちろん、事前にファンの間でアーセナルの選手のうちで、ボックス内に走り込んで得点をし、チャンスを演出するのに適した選手は誰か、というアンケートを取ったとしたらジャカが上位に来たとは思えないが。
だが、彼は体は大きいにもかかわらず隠密モードを搭載しており、対戦相手のレーダーに映らずに入り込むと突然ペナルティエリア内に姿を現すスイスの超音速ヘリコプターだ。
ベン・ホワイト
もともとアルテタがホワイトを大いに信頼しているのは明らかで、シーズン前には定期的な出場機会を望むウィリアム・サリバがローンからアーセナルに復帰するにあたって、ホワイトの存在が影響を与えるかもしれないと考えていたファンもいたはずだ。
実際にはホワイトは右サイドバックとしてシーズン開幕戦を迎え、これは一時的な策に思われた。だが、今季もここまでくればこれが臨時の策だと思う者はもう誰もいないだろう。
アルテタがデュエルに勝利できるDFを好むのは周知の事実だが、ホワイトは1試合当たりの平均デュエル勝利回数が6.35とサリバやガブリエルを上回っている。
ホワイトの安定感は素晴らしく、ボールを持った際の技術も破格のレベルだ。オーバーラップも出来るし、中に入ることも出来、サカとウーデゴールとの連携も良い。アシストも記録している。
だが個人的にホワイトの最も素晴らしいと思う点は、彼の何事にも動じず、時折無関心にすら見える態度だ。対戦相手、相手ファン、審判、試合後のインタビュー全てにおいて。
彼はアルテタの既に大人になり、実家を離れている長男のような選手だ。
ウィリアム・サリバ
21歳の若さで今季プレミアリーグ初挑戦となるサリバが成し遂げていることは素晴らしい。彼の落ち着きは尋常ではなく、まるで血管を氷よりも冷たい何かが流れているかのようだ。超氷。メガ霜。何と呼べばよいかわからないが。その中にはマンモスの化石なども眠っているには違いない。
守備をするのを好む選手というのは見てわかるものだが、サリバもその一人だ。彼は動揺するということが全くないし、フィジカル面で彼がアーセナルの最終ラインに与える存在感は非常に重要だ。
もちろん、今季何度かミスをする場面もあったが、チーム全体で上手くそれに対処することに成功している。もちろんそれはチームとして当然のことだ。
彼はまだ21歳のDFなのだから、現在学んでいる最中なのは当然のことだ。過去のアーセナルのDFには年を重ねていても似たようなミスを繰り返す選手もいた。
だが、サリバはミスから学ぶことだろう。彼の真剣な姿勢は容易に見て取れる。彼の恵まれた才能とこのメンタル面が合わさって、彼を非常に特別な選手としているのだ。
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コメント一覧
>彼はアルテタの既に大人になり、実家を離れている長男のような選手だ。
この表現良いですね!