オーストン・トラスティはアーセナルで活躍できるか？

2022-10-15分析

最近ガブリエルのパフォーマンスは時々批判されるが、これはあまりフェアではないように感じられる。ただし、どちらにせよ、現在のアーセナルにはガブリエルを休ませたい時などに起用できる左利きのCBの控えが居ないことは少々問題だ。

アルテタは左CBには左利きの選手を起用することを好む。ボールを持ち、タイトな場所に追い込まれた際も、その方が有利だからだ。その点では、冨安はほぼ両利きと言っていいほど左足でもボールを扱えるし、日本代表では左CBを務めているので、彼も場合によってはオプションとなりうるだろう。

だが、実はアーセナルにはもう一人、ローン先で毎週プレイし、評価を高めている左利きのCBのオプションがいる。それがコロラド・ラピッズからアーセナルへと移籍し、現在英二部バーミンガムシティにローンに出ているオースティン・トラスティだ。

今回は、トラスティについて、元スカイスポーツのリポーターで熱狂的なバーミンガム・シティファンのクリスに話を聞いた。

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(今季新監督のもと、バーミンガム・シティはどんなスタイルのサッカーを見せているか聞いてもいいかな？アルテタのアーセナルにとっては足元からCBがつなげることは重要だと思うのだが、今のバーミンガムはそのようなスタイルを志向しているのかい？)

昨季まで、バーミンガム・シティはお世辞にもうまくいっているとは言えなかったんだがね、アーセナルとオースティンにとっては幸運なことに、今季から監督を務めるユースタスは非常に有能だよ。流石にアーセナルほど洗練されたやり方ではないが、少しずつ後ろから繋いでいくサッカーの精度も高まっているように思える。トラスティはチャンピオンシップの一般的なDFと比べると技術が高いから、監督からは高く評価されているね。トラスティはほぼ毎試合出場しているし、自信を高めている。ローン先としてバーミンガム・シティを選んだのは成功だったのではないかな。

(トラスティはバーミンガム・シティでも人気の選手となっていると聞いたよ。もちろんブリストル・シティ相手に2得点を挙げたのも大きいだろうが、ファンは彼のどのようなプレイヤ性格を評価しているのだろうか？)

彼は今スリーバックの左でプレイしているが、彼はアメリカのスポーツマンらしい、プロフェッショナルな姿勢を持っているよ。常に謙虚に学ぼうとしている。ファンはその様に、挑戦を続ける選手が好きなものだろう？

いつもファンから『USA！USA！』とチャントが歌われているよ。チャンピオンシップは非常にフィジカルだが、それも彼に合っているね。彼は身長が190cmあって、アメリカ時代はウイングバックも務めていたくらいの走力もある。フィジカルと技術の両方を備えているのが活躍の理由だろう。話に出たブリストル・シティの得点の時も、相手ボックス内で存在感を見せたね。

(監督はアメリカ代表はトラスティをW杯に連れて行くべきだ、とコメントしていたようだが、それも妥当だと思うかい？彼はA代表としてW杯でプレイし、例えばブカヨ・サカのような選手と対戦できるレベルにある？)

確かに、初召集がいきなりW杯というのは、少し経験面で不安があるかもしれない。だが、彼はメンタル面もタフだし、チームをがっかりさせるようなことはないはずだ。自身もアメリカ代表入りを強く望んでいると思うよ。今の所MLSを出てから欧州でまだ13試合しかそれがどう働くかはわからないけどね。もしかすると、まだ少しだけ早すぎるかもしれない。だが、このままの調子で行くとアメリカ代表入りも遠くはないはずだ。

(インタビューでトラスティ自身はアーセナルのようなクラブからオファーが来たら即決だったよ、とコメントしていた。一方で、アーセナルはコロラド・ラピッズはアーセナルと同じオーナーのクラブであるということもあり、サッカー面というよりもビジネス面での理由でトラスティが獲得されたのではないかと考えるファンもいた。だが、少しずつその見方も変わってきているようだ。これが今日一番重要な質問なのだけれど、君の目から見て、例えば来季のアーセナルでトラスティはCBの控え、あるいはそれ以上の役割が務められるレベルにある選手だと思うかい？)

カップ戦などでのローテーションオプションを十分に務められるレベルにオースティンが既にある、というのは断言できるよ。ローンで成長し、その後カップ戦で機会を得る、というのはアーセナルで良く選手が辿る道だしね。

特に今季のアルテタは若手を重用している。トラスティは24歳だが、最近一気にイングランドで名を上げているし、この調子で英二部でフルシーズンを戦い、そして例えばW杯でのプレイ経験なども積めれば、来季アーセナルでプレイする準備は整っているはずだよ。

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