【アーセナルのトップターゲット!】ペドロ・ネトとは?
かなり前からアーセナルはまだ夏にウイング獲得を目指していると報じられており、いったいそのミステリーウインガーというのは誰なんだ!というのは注目されました。ちょこちょこウルブズ所属のペドロ・ネトの名前も噂されていたものの、あくまで噂レベルの信ぴょう性だったのですが、ここにきてデイビッド・オーンスティン記者が『交渉は簡単ではないだろうがアーセナルが興味を持っているのは間違いなく、クラブ上層部は全会一致で彼を評価している』と報じました。
オーンスティン記者によると、アーセナルの前線の補強のトップターゲットはペドロ・ネト、もう一か月以上交渉は進行しているとのこと!! https://t.co/4oLVGiCKhQ
— Takuma Yamanaka(山中拓磨) (@gern3137) August 22, 2022
どうやらミステリーウインガーはネトの事だったようですね。というわけで、ネトのプロフィール紹介です!
ペドロ・ネトの基本プロフィール
・所属: ウォルバーハンプトン・ワンダラーズ
・ポジション: FW/ウイング
・年齢: 22
・身長: 172cm
・国籍: ポルトガル代表
・利き足: 左
・FIFAレート: 78(ポテンシャル85)
・Transfermarkt算出による市場価値: 32m€(ただし契約満了は2027年)
・代理人会社: Gestifute(ジョルジュ・メンデス)
ネトの経歴・ここまでのキャリア
Embed from Getty Images(ネトの故郷)
ポルトガル北部の港町に生まれたペドロ・ネトは、13歳からブラガのユースチームでプレイしており、そのまま17歳の誕生日直後、2017年5月にトップチームデビューを果たしました。
その数か月後、ブラガでの出場はまだ数試合の段階ですぐにラツィオに2年間のローン+買取義務という条件で引き抜かれます。ローン料抜きで、移籍金だけで10m€を超えていたようで、トップチーム経験がほとんどない17歳の選手ですが、ラツィオはある程度のポテンシャルを確信していたようです。
ただし、トップチームは移籍から1年半後の2019年1月となるなど、ラツィオで出場機会を得るまでには時間がかかり、セリエA出場は4試合のみ、ユースチームでの出場の方が多い、という結果となりました。
しかしその活躍はウルブズの目に留まり、18m€という移籍金で移籍、舞台をイングランドに移し、ネトは本格的に活躍を始めます。
19/20シーズンには途中出場が多くはあったものの、まだ19歳ながらトップチームで30試合以上に出場、プレミアリーグで3ゴール3アシストを挙げると、翌年はフル出場も増え、ひざのけがで離脱となるまでレギュラーとしてプレイ、プレミアリーグ31試合で5ゴール6アシストを記録しました。
そこからネトは1年弱ほど離脱しており、復帰は昨季の後半ということで、若干怪我の影響は気になる所ではあり、以前ほどの数字を残せるようになるにはを取り戻すには少し時間はかかるかもしれないものの、今季は開幕三試合で三戦連続先発となっており、そこまで心配する必要はなさそうです。
また、既にポルトガルA代表にも召集されており、2000年代生まれの選手としては初めてポルトガル代表でプレイした選手となっています。
ネトのスタッツ・プレースタイル
Pdero Neto stats from the last two years pic.twitter.com/eeWpaml2zg
— Scott Willis (@oh_that_crab) August 12, 2022
ネトのプレースタイルを一言で表現するとドリブルによるボール前進が得意で、パス能力の高いプレイメイクタイプのウイング、ということになるでしょうか。
前線でプレイする選手としては、ドリブルによるボール前進距離は欧州でもトップクラスの水準で、ウルブズで任されている役割が窺えます。また、左右両サイドでプレイできることもアーセナルにとって大きなポイントでしょう。サカの控えが務まるだけでなく、例えばジェズス不在時に左をネトに任せ、マルティネッリを中央へ、という起用法などが実現する可能性があります。
また、ペペは移籍の可能性が高まっているようですが、ネトも左利きなので、左で起用すれば、マルティネッリやスミスロウとはまた違う、左サイドでプレイする左利きの順足でより伝統的なスタイルに近いウイング、というまた異なったオプションをもたらします。
得点数やアシスト数、xGやxAは平均的といったレベルですが、シュート数自体は多めですし、ここまでのアーセナルを見る限り、前で訪れるチャンスは増えそうです。もし安定した出場機会を得られるのであれば、ウルブズ時代のキャリアハイ、リーグ5ゴール6アシストを超えられる可能性は大いにあるのではないでしょうか。
特にキーパス数、クロス数、チャンス創出アクション数は非常に高水準ですし、パス・エフィカシー(パスの難易度と比較してどれだけ多くパスを成功させているか)の数字も高いので、パス精度とチャンス創出には大きく期待できそうです。
また、元々瞬発力でドリブル突破を得意とする選手ですが、昨季の怪我からの復帰直後はドリブル突破成功数が少し落ち込んだものの、今季はまだ試合数が少ないので正確なデータとは言えないものの、90分当たりのドリブル突破数は2.69と2020/21シーズンと同水準に戻っています。
まとめ
ペドロ・ネトはまだ若く将来性豊かながらプレミア経験は既に豊富で適応の心配はなし(最近アーセナルに増えているポルトガル語話者の選手でもあります)、両サイドプレイ可能、今の所ペペ以外はいない(ビエイラをウイングとカウントしないのであれば、ということになりますが)左利きの前線の選手ということで、アーセナルが獲得に動く理由はよく理解できる、多くの条件を満たしている選手ではあります。
ただし、報道によればウルブズの要求額は50m£である一方でアーセナルが支払っても良いと考えているのは35m£、少し隔たりがあるようで、またどうやらアーセナルはラフィーニャやリサンドロ・マルティネスの時と同じく、クラブが考える適正価格を大幅に上回ってまで獲得に動くつもりはないようです。
そう考えると、ウォルバーハンプトン側もまだまだ契約が残っている以上、何か特殊な条件/条項などがあるのでなければ、基本的には無理して売却する必要もなさそうなので、なかなか交渉は難しいものとなりそうですが、他の所では、アーセナルはビジャレアルのジェレミー・ピノ獲得に興味を示しているとも報じらていますし、もしかすると他にもターゲットが居るかもしれません。
ネトは来るのか、ピノは来るのか、あるいは他の誰かが来るのか、誰も来ないのか、まだまだ移籍市場終幕ギリギリまで楽しい夏になりそうです。
ディスカッション
コメント一覧
ミステリアスウィンガー獲得は3バックが関係してると思うんすよ
常に押し込めればジンチェンコ4バックでいいけども
やはり相手がケインソンクルセリシャル同時に繰り出してきたら3バックで対応しなきゃキツい
4バックと3バックをシームレスにできる必要があるし、それはどこもやってる
ならCBできるティアニーは大事になってくる
ウチは左WBはティアニーサカプレシーズンでガビまで可能
一方右はセドリックしかいない
プレでネルソンマルキーニョス試したけど、走力あって相手に脅威を与えれる選手が必要
すなわち右ウィングがいなければ3バックが成立しない
3バックが可能になれば352でガビジェズス2トップとか、343でサカガビネトのタテ関係とかバリエーションがかなり増える、カップ戦にも向いてる
ラフィーニャリサンドロとも符合してくる
4バックだともて余すティーレマンスも3バックの中盤ならば出番の可能性、ウィンガー次第でついに獲得の目が出てくるんすかね涙