【アーセナル移籍間近!】オレクサンドル・ジンチェンコの詳細プロフィール
以前からアーセナルのターゲットとされていたリサンドロ・マルティネスはマンチェスター・ユナイテッド移籍が決定的になってしまった一方で、同じく中盤と左サイドバック両方が務められそうな選手としてアーセナルはマンチェスター・シティのジンチェンコを狙っているようです。
各メディアがアーセナル-マンチェスター・シティ間の交渉は順調に進んでいると報じており、この移籍はかなり実現可能性が高いとみて良いでしょう。
オーンスティン記者によると、アーセナルはマルティネス獲得が難しくなり、次のターゲットとしてシティのジンチェンコ獲得を目指して交渉中、とのこと。 https://t.co/j6nIvybfZG
— Takuma Yamanaka(山中拓磨) (@gern3137) July 14, 2022
そんなジンチェンコがどのような選手なのかを紹介します。
ジンチェンコの基本プロフィール
所属: マンチェスター・シティ
ポジション: MF/左サイドバック
利き足: 左
国籍: ウクライナ代表
年齢: 25歳
身長: 175cm
Transfermarkt算出の市場価値: 30m€・残り契約2年(ファブリツィオ・ロマーノ記者はアーセナルが30m£での移籍金で合意したようだと報じています)
FIFAレート: 79(ポテンシャル82)
ジンチェンコの経歴・ここまでのキャリア
ウクライナ北部、歴史あるラドミシルの町に生まれたジンチェンコはその後シャフタール・ドネツクのユースチームでプレイしていました。
UEFAユースリーグでマンチェスター・ユナイテッドユース相手に得点を挙げるなど活躍しましたが、ドンバス地域で起きた紛争の影響で両親と共にロシアに移住することとなり、ルビン・カザンの練習参加したりを経て最終的にウファに所属、その約1年後にはマンチェスター・シティに引き抜かれることとなりました。
これが2016年、ジンチェンコが19歳だったころのことですが、その後はエールディビジでのローン移籍を経てマンチェスター・シティに復帰。直近の21/22シーズン含め、絶対的なレギュラーを奪取するには至らないものの、毎シーズン安定してプレミアリーグ15-20試合程度に出場するローテーション要員としてプレイしています。
CLも合わせると昨季はマンチェスター・シティで1500分(90分×17相当)程度試合に出場し、得点は0ながら5アシストを挙げました。
また、2015年、18歳でウクライナA代表デビューを果たしており、ここまで52試合に出場、8得点を記録しています。
ジンチェンコのスタッツ・プレースタイル
Zinchenko is a fun/good player. He isn’t the greatest defender, but his passing ability is excellent and he can generate a bunch of attacking chances, even from a deeper/wider role in possession.
— Hugh Klein (@macro_football) July 15, 2022
Could be a nice addition to Arsenal’s existing passing-focused backline. pic.twitter.com/zfovQSdeuB
ジンチェンコを語るうえで外せないのはやはりそのユーティリティ性でしょう。最近はマンチェスター・シティではずっと左サイドバックでプレイしている一方で、ウクライナ代表ではほぼ常に中盤でプレイしています。
リサンドロ・マルティネス獲得を目指していた時から一貫してアルテタは左サイドバックと中盤の両方を望んでいる節があり、ジンチェンコのこの素質がアーセナルが白羽の矢を立てるにあたってものを言ったのは間違いないはずです。
ジェズスと同じく、アルテタがシティ時代にコーチング経験がありよく知る選手であること、また、既にプレミアリーグ経験が豊富なので適応面の心配などがないことは大きなプラスです。
スタッツで見るとジンチェンコはサイドのプレイメイカー、といった趣で、やはり中盤経験/適性の高さがサイドバックとしてのプレイやスタッツにもかなり色濃く感じられます。
アルテタがジンチェンコに中盤あるいは左サイドバック、どちらでのプレイをメインに想定しているかはわかりませんが、スタート位置がどちらにせよ、ジャカのように左の深い位置からのゲームメイクが期待されているのではないでしょうか。
加えて、キーパス数やxAはジャカよりも高水準なので、ゴールにより直結する活躍もより期待できそうです。
マンチェスター・シティでプレイしている影響もあるとは思いますが、パス数自体が非常に多いのに加え、パスでのボール前進、ドリブルでのボール前進共に欧州全体で見てもトップレベルの数字を残しています。
ファイナルサードへのキャリーは90分当たり3.08回、ファイナルサードへのパス成功も90分あたり7.73本と、これはどちらもアーセナルトップの選手たちの数字(それぞれサカとジャカ)を遥かに上回り、リーグ全体で見ても両方とも5位以内に入る数字なので、ボールを前に進める力に関してはとんでもないものがあります。
一方で、身長の割にかなり空中戦勝利回数は多いものの、それ以外は守備面ではあまり目立ったスタッツはなく、サイドバックや中盤の守備を安心して任せられる、というほどではなさそうです。シティではそもそも絶対的な守備機会の回数が限られていると思われるので、一概には言えませんが、それを加味してもタックルやインターセプト数、クリア数などといった数字はかなり少ないですね。
最近のアーセナルはロマン枠の獲得と並行してプレミアリーグからのある程度堅実的な獲得にも定評がありますが、ジンチェンコもラムズデール、ホワイト、ジェズスらと並んでかなり低リスクで、安定した活躍が見込める補強になるのではないでしょうか。
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