【アーセナルのターゲット】ユーリ・ティーレマンスの詳細プロフィール
長くに渡ってアーセナルの夏の中盤のメインターゲットと報じられていながらも、未だオファーを提出する所までは行っていなかった様子のレスター・シティ所属MFのユーリ・ティーレマンスですが、ラフィーニャやリサンドロ・マルティネス獲得への動きが滞り気味なのと関連してか、ついにアーセナルが本腰を入れて獲得に動くのではないか、という報道が現れ始めています。
SUN紙の記者としてはかなり信ぴょう性が高いことで知られるアーウィン記者によると、アーセナルはついにティーレマンス獲得に本腰を入れ、30m£での獲得オファーを提出する見込みとのこと。アルテタもGOサインを出しており、実現可能だと自身を見せているそうです。 https://t.co/Rgbcr4j8K0
— Takuma Yamanaka(山中拓磨) (@gern3137) July 6, 2022
プレミアリーグの試合を常日頃から観ている方であれば、よく知っている選手だとは思いますが、今回はティーレマンスの詳細プロフィールを解説します。
ティーレマンスのプロフィール
所属: レスター・シティ
ポジション: MF
利き足: 右
国籍: ベルギー代表
身長: 176cm
Transfermarkt算出の市場価値: 55m€(残り契約1年)
FIFAレート: 84(ポテンシャル87)
ティーレマンスの経歴・ここまでのキャリア
ティーレマンスはベルギー、アンデルレヒトのユースチーム出身の選手で、16歳の若さでアンデルレヒトではファーストチームデビューを果たしています。16歳のうちにCLデビューも果たし、ベルギー人選手としては最年少CLデビュー記録を保持しています。
アーセナルの選手で言うと、サンビ・ロコンガも同じくアンデルレヒトユース出身で、年齢とカテゴリーが違うため、面識があったかまではわかりませんが、数年間同時期にアンデルレヒトユースに在籍していた期間があります。
ティーレマンスはデビューシーズンからいきなり20試合に出場するなど安定し活躍をアンデルレヒトで続け、16/17シーズン(19歳のシーズン)にはリーグ戦27試合で12ゴール8アシストという結果を残しました。
この活躍が目に留まると夏にモナコへと移籍、そのたった1年半後には45m€という移籍金でレスター・シティへと移籍しました。
レスター移籍後も19/20シーズンは37試合に出場、20/21シーズンは全試合出場、昨季は32試合出場と毎年リーグ30出場と安定してプレイ機会を得ています。
2021年のFA杯決勝ではレスターを優勝に導く決勝点も記録、マンオブザマッチにも選出されました。
Embed from Getty Images既にプレミアリーグで3年半のプレイ経験があり、適応の心配がいらないのはアーセナルにとって魅力的なポイントでしょう。
また、ベルギー代表としても50試合以上に既に出場しており、これはまだ25歳であることを考えるとかなりのハイペースだと言えます。
スタッツ・プレースタイル
ティーレマンスはチャンス創出力と得点力を兼ね備えた、技術の高い万能型のMFです。もともとアンデルレヒトユース時代は守備的MFとしてプレイしていたようですが、徐々にプレイエリアを前へと移し、プロとしてのキャリアを通じてはより2列目寄りのポジションでのプレイ経験も、ダブルボランチの一角としてのプレイ経験もあります。
恐らくですが、もしアーセナル移籍が実現したとすると、想定されているのは昨季はジャカが務めていた左のCMFの可能性が高そうです。
スタッツで見ると、やはり何よりも、得点とアシストが多いのがティーレマンスの一番の特徴、かつ魅力でしょう。
これは短期的な傾向ではなく、レスターに移籍して以降、毎年安定して5得点5アシスト前後、10点程度は得点に絡む活躍を見せていますし、xGやxA、シュート数やキーパス数、シュート創出アクションなどそれを裏付けるスタッツも概ねかなりの高水準です。
ベルギー時代はフランク・ランパードと比較されることもありました。プレイエリアはそこまで前目ではないにもかかわらず、スタッツで見ると中盤の選手というよりもむしろアタッカー、というなかなか興味深いプロフィールの持ち主ですね。
ロングパス、ロングシュートが得意なことからもわかる通り、プログレッシブパス数は昨季のジャカとほぼ同じ(5.62)で、パスによるボール前進は期待できる一方で、プログレッシブキャリー数などのドリブルによるボール前進、そしてボール奪取系のスタッツはそこまで悪くはないものの平均的な数字に留まっています。
Youri Tielemans – Leicester City 2021-2022 Attacking 8 Midfield Ranking pic.twitter.com/KJmIDlh3zN
— Scott Willis (@oh_that_crab) May 9, 2022
こちらのスコットさんのグラフがわかりやすいでしょうか。パス・シュート・チャンス創出はハイクオリティですが、その他の3つの分野は平凡、というプロフィールです。
その他目立ったスタッツで言うと、プレスを受けた状態でのパス成功数が90分当たり10.69本とかなり多く、これは昨季のアーセナルの選手の誰よりも多い数字です(ロコンガが9.21本、ウーデゴールが7.99本)。
年齢も25歳と、数年後に仮に売却となっても移籍金を得る事が見込める程度の年齢ではありながらもこれからキャリアのピークを迎える、ということで非常に若い選手が多い今のアーセナルとの補完性も良く、また若いながらも既にプレミアリーグ経験豊富、という点はガブリエル・ジェズスとも共通しています。
昨年もアーセナルはホワイトやラムズデール、既にローンで実績があったウーデゴールと、プレミアリーグで即座に計算できる選手と冨安など、他国リーグの選手の数のバランスがとれた選手獲得を行いましたが、今年も同じような狙いは見て取れます。また、他に噂に上がっているターゲットであるリサンドロ・マルティネス屋ラフィーニャの年齢を見ても、どうやら24-26歳程度の選手の獲得を積極的に狙っているようでもあります。
ティーレマンスはレスター・シティとの契約が残り1年となっており、本人もアーセナル移籍に前向きのようなので移籍金も抑えられそうなこともあり、もし実現すればかなりスマートな獲得ということになりそうです。
ディスカッション
コメント一覧
来て欲しいですね
既にそこそこお金使っちゃってますから
中盤にあまりお金を掛けられなさそうだし、
一年半後を見据えたジャカエルネニーの代わりになるような
即戦力といえばやはりティーレマンスは押さえておいた方が
無難なのでしょうかね。
1年後や半年後にでも取れそうな気がしますが。