【アーセナルのターゲット】ハフィーニャとは?
ファビオ・ビエイラのアーセナル移籍が公式発表されたが、夏の移籍市場の2大ターゲットはガブリエル・ジェズスとユーリ・ティーレマンスと報じられ続けていた中で、ビエイラと同じく突然名前が上がり、ここにきてかなり報道が過熱しているのがリーズ所属のブラジル代表ウイング、ハフィーニャです。
The Athleticなど有力メディアがアーセナルが(ペペの去就とも関係している可能性があるものの)強く興味を示していると報じており、続報として、デイビッド・オーンスティン記者がアーセナルはリーズに一度目のオファーを提示したが、要求額には届かず、といった旨のツイートをしていました。
オーンスティン記者によると、昨日アーセナルはハフィーニャ獲得に向けて公式オファーを出したもののリーズの要求額に届いていない、とのこと。またラフィーニャ本人は移籍先は第一希望バルセロナ、第二希望チェルシー、という状況であるとか。 https://t.co/3zVBnJxIYA
— Takuma Yamanaka(山中拓磨) (@gern3137) June 21, 2022
プレミアリーグを普段から見ている方にとってはよく見知った選手のはずではありますが、今回はハフィーニャがどのような選手なのか紹介していきたいと思います。
ハフィーニャのプロフィール・キャリアの経緯
ポジション: 主に右ウイング
年齢: 25
国籍: ブラジル代表
利き足: 左
身長: 175cm
所属クラブ: リーズ
FIFAレート: 83(ポテンシャル86)
ハフィーニャはブラジルのポルトアレグレ生まれで、現代のサッカー選手としては比較的珍しく、もともとは将来が嘱望されたエリート選手だったわけではありませんでした。
貧しい環境で生まれ育ったハフィーニャは18歳までは特に大手クラブのアカデミーなどには所属しておらず、治安やピッチの環境なども悪い中でのアマチュア選手としてのプレイを続けていました。
その後ブラジルの名門インテルナシオナルのトライアルを受験するも通過できず、ブラジル3部のインビトゥーバのユースチームでキャリアを開始しますが、そこからブラジル2部のアヴァイに引き抜かれると、国内カップ戦での活躍が代理人のデコに目に留まりました。
即座にデコはハフィーニャと代理人契約を結ぶと、すぐにポルトガル移籍を手配、ポルトガル一部ヴィットーリアSCへと移籍、ヨーロッパリーグのグループステージでデビューを果たすと43試合18ゴールと出入りの活躍を見せ、いきなりチーム最優秀選手に選ばれています。
その後はポルトガルリーグの強豪スポルティングに引き抜かれ、フランスのレンヌを経て2020年にはリーズ移籍を勝ち取り、現在に至ります。
ハフィーニャのプレースタイル・スタッツ
ハフィーニャに関する一番の魅力は、やはりどのコンペティション、どのクラブでも安定して得点・アシストとゴールに繋がる数字を継続でも残せている点でしょう。
それはプレミアリーグでも続いており、リーズでのデビューシーズンとなった20/21シーズンリーグ戦6ゴール9アシスト、昨季は11ゴール3アシストを挙げています。
昨季のリーズが14位に終わっていることを考えれば、アーセナルでもし安定した出場機会を得られるのであれば、これをさらに上回る数字を残してくれるだろう、と期待するのもあながち的外れではないはずでしょう。
スピードがある選手でプレミアリーグで2年の経験もあり、フィジカル面は申し分ないですし、スピードと敏捷性を活かしたドリブル突破が得意で、パス精度も高く、xG・xA共に平均以上、得点とチャンス創出両方が期待できる選手です。
現アーセナルの選手たちと比較してみると、PKを除いたxGは90分当たりで0.25とサカと全く同じ(スミスロウは0.27、マルティネッリは0.31)で、xAは90分当たり0.21でこれもサカと全く同じ、チームトップのウーデゴールの0.22ともほぼ同水準です。
また、キーパス数に関しては2.01とアーセナルの選手たちと比べるとトップのウーデゴールに次いでチーム2位の水準です。
また、セットプレイのキッカーも務めるなど、中長距離のボールのキック精度が高いのも強みで、ウイングとしては異例のプログレッシブパス数の多さ(90分当たり5.22本・これはアーセナルの選手と比較するとウーデゴールやパーティよりも多い)を誇り、サイドチェンジも多いです。
スタッツ的には、得点も得意ではあるものの、どちらかというとスピードがあり、ドリブルが得意なクリエイター寄りのFWという見方が出来るかもしれません。
Macro Footballのデータベースによると、スタッツ的に共通点が多い選手は、ウィルツ、マウント、トロサール、ブファル、アレクシス・サンチェスなどとなっています。
ハフィーニャのアーセナルでのポジション、移籍を巡る状況は?
プレミアリーグへの適応の心配もいらず、リーズで残したスタッツも申し分なし、とかなり有望な獲得に思えるハフィーニャですが、しいて言うのであれば懸念点は左利きの右ウイング、というプロフィールがサカと被っていることでしょうか。
ウイングには両サイド遜色なくこなせる選手も多く、ハフィーニャもそのような選手になれる可能性はありますが、ここまでの所、そこまで左サイドでプレイした経験は多くないので、今後次第という所でしょうか。
ただし、リーズの要求額は50m£以上とも報じられており、アーセナルが明確にサカの控えの選手に流石にそこまでの移籍金を用意するとは思えませんし、かといってサカを控えにするというのも考えづらいので、もう少し明確な序列がない形でのローテーションのようなプランをクラブは考えていると見るべきでしょう。
また、これに関してはまた別で記事にしたいと思いますが、Arsecastでアスレチックのジェームズ記者が語っていた『アーセナルはリサンドロ・マルティネスを左サイドバックとして高く評価しており、冨安が果たしている役割と同じようなプレイを逆サイドで見せてくれることを期待しているのかもしれない。左サイドに疑似的な守備的MFを置くことで、ジャカ-パーティではなく、もう一人攻撃的な選手が中盤に起用可能になる可能性がある』という話も興味深いです。
もしかすると、システムの変更なども経て、状況に応じて例えばウイングにはマルティネッリとハフィーニャを起用し、サカやスミスロウを中盤で起用するプランなども検討しているのかもしれません。
どうやらハフィーニャ自身が希望している移籍先はバルセロナのようで、バルサが移籍金を捻出できるかどうかで今後は大きく変わっては来そうですが、なんにせよ実現すれば非常に楽しみな移籍ではあるので、続報を待ちたいですね。
ディスカッション
コメント一覧
金額は高いけど本当に来たら回収はできそうですよね。
ペペと違ってプレミアの実績があるのは大きい。
チームに馴染むのに時間を要しても、個の力があるから大ゴケもなさそうだし。
ただ、難点は、ラフィーニャかハフィーニャか。
それが問題だ!
チーム最終選手??とはなんでしょうか…??
チェルシーが動かなければ1年残留してからバルサじゃないすかね。チェルシーが買うならツィエフが弾き出されそうです
デコやりますやん
昨終盤サカをガビの近くハーフでプレーさせました
ビエルサリーズの本質は距離間の長さなのでは、それを補える走力タフネス
そうするとハフィーニャロールなんかも見えてくるのでは
ウチはホワイトラムズデールワイドにサカガビ
シティらに本気で対抗するには地に足つけた正攻法として
シティらよりもポゼッションにたったチームを目指してるのでは
試合を決めてしまうような選手の獲得は当面難しいからです
昨対戦でもポゼッションで通用するところは垣間見せました
その上でより戦術的に飛び道具的なウィンガーゲームメーカー攻撃的なサイドバックヘッダーバリエーションを増やしていく
そうするとポゼッションの要のプレーを補うためのリサンドロを左のホワイトとするということでしょうか