エディー・エンケティアの契約延長と背番号14に関して
有言実行、得点を重ねたエンケティア
アーセナルとエディー・エンケティアとの契約延長が公式発表された。これに際して、アルテタは以下のようにコメントしている。
エディーが我々と留まってくれることは非常に喜ばしい。彼はまさに我々の価値観を体現するような選手だ。彼が契約延長に合意したことを嬉しく思っているし、彼の素晴らしい選手としての才能とその人間性を今後も引き出していけるように、我々は全力を尽くさなければならないね。
監督に公平を期して言うと、アルテタはかなり前からエディーをクラブに留めたいという旨を何度かコメントしていた。したがって、エディーの契約延長は、直近の好調だけに基づいてなされた決断ではないはずだ。
ただし、一方でエンケティアの契約はこの夏で満了となっていたし、彼は定期的な出場機会を望んでいると繰り返し話してもいた。
これらの理由から、正直に言って私はエンケティアのフリーでの退団は避けられないだろうと思っていた。
だがどうやら、エディーは彼の野心をアーセナルでも叶えられると感じているようだ。彼に契約延長を決断させるためには、出場機会の保証とまではいかずとも、クラブは選手自身と代理人になんらかのプランを示し、クラブが彼にどのような役割を任せるつもりでいるのかを伝える必要があったはずだ。
アーセナルは来季はヨーロッパリーグもあり、交代可能な選手数が5人に増加することもあって、恐らくエディーにそれなりの出場時間は与えられるだろう。
また、これらが直接関係しているというわけではないが、エディーとブカヨ・サカは代理人が同じであり、今回の延長は、サカとの契約延長交渉にもポジティブな影響を与えてくれるかもしれない。
もちろん、アーセナルが夏の正ストライカー獲得を目指していることは疑いの余地がなく、継続してガブリエル・ジェズス獲得に向けた動きが報じられている。報道を見る限り、これはかなり実現の可能性が高そうだ。
彼がアーセナルに来ることになれば、エディーは第二ストライカーということになるはずで、これから彼は自身の力を証明する必要がある。
シーズン終盤、7試合で5得点と良い成績を残したが、彼の次のステップはこれと同じような数字をより長期間にわたって残すことが出来ると示すことだろう。
少し前にエディーはThe Beautiful Gameでのインタビューに答え『散発的な出場機会でリズムを掴むのが難しいものだ。何試合か連続で出場機会が与えられ、それでも得点が出来ないのであれば、僕はチャンスをふいにしたと言われても仕方がないけどね。』と語っていたが、彼はその後安定した出場機会を得た際には、非常に危険なストライカーに見え、実際に得点を挙げてみせた。彼はまだ23歳になったばかりと若く、今後の成長の余地は大いにあるはずだ。
背番号14への変更
そして同時に、来季からエディーが背番号14を着けることも発表された。
もし、これに怒りを覚えている人が仮にいたとしたら、まず冷水を浴びて頭を冷やし、外に散歩にでも出かけて落ち着いた方が良い。
背番号はただの番号に過ぎない。
もしあなたが、デニス・ベルカンプがずっと着けていた背番号10が。チェルシーから来たセンターバックのウィリアム・ギャラスに与えられることに関してクラブに抗議しなくては、と感じるのであれば、私はあなたの味方だ。地の果てまで、抗議の行進に行こうではないか。私も共に歩こう。
だが、アーセナルアカデミー育ちの若きストライカーが14番を背負うことのどこに問題があるというのだ。
背番号14を背負うことに関して、エディーは以下のようにコメントしている。
父親もずっとアーセナルファンだし、だからアーセナルが好きな家族で僕は育ち、子供のころからアーセナルファンなんだ。ティエリがこの番号を着けていたのが僕の小さい頃の14番の思い出だね。
このような選手がいつかアーセナルで14番を着けたいと願うのは当然ではないだろうか?そして、彼がこの番号をつけるべきではないという理由が何かあるだろうか?
確かに、この番号はティエリ・アンリが着けていた番号だ。だが、マーティン・キーオンだって着けていた。クラブがこの番号を永久欠番にしているというわけではないし、これまでには様々な選手たちがこの番号を身に着け、アーセナルの歴史を彩ってきた。
ここにエディーが加わることを快く思わないというのはまったくもってナンセンスだと言うほかない。
こんなことで怒りを感じる人が居るのは信じられない、と言いたいところだが、インターネットというのは人々が些細なことで腹を立てる場所だというのは承知している。
昨季スミスロウが10番をつけることが発表された際には、彼はデニス・ベルカンプのレガシーを背負うべきではない、などといった話は一度も出なかったではないか。ではなぜ、エディーがそれと異なるというのだ?
スミスロウが10番へと背番号を変更した際に、アルテタはこの背番号の重みを語り、そしてスミスロウがそれを背負い、挑戦に応える覚悟があったのだと話した。
エンケティアも同じようにモチベーションを感じるはずだ。もちろん、最終的には結果が全てで、背番号で何かが決まるわけではないが、子供のころからのヒーローが着けていた14番を背負いプレイすることが決まり、それにふさわしいプレイを見せようと燃えているに違いない。
先ほど上で言った通り、まだまだエディーの活躍のサンプルサイズは小さく、これから自身を証明する必要がある。だが、もし彼がアーセナルに相応しい選手だと証明することが出来れば、エディー自身にとって喜ばしい事であるだけではなく、アーセナルにとって非常にポジティブなものになるだろう。
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ディスカッション
コメント一覧
スミスロウの10番に、誰も異議を唱えなかった、という指摘は重要。結局のところ、差別主義者が「サポーターを装うネオフーリガン」であり、今日のサッカーの敵である、と断言できる。
厄介なのは内部にも、彼らに通じてる人間がいるという事。
ラカゼットが、出て行くと言ったとたん、全てが進んだ。この事実を無視してはならない。
スミスロウは多々問題があるものの今の処よい人間だとは思う。彼がジャカの様にならない事を願っている。
サカは戦い続けている。其れは例えばタバレスの為だったりする。こうした事を目の当たりにすれば、人は心を動かされるはずなのだが…。
14番がどうとかというよりは、
週給10万£?なら高すぎるような気がしますし、
それの方が遥かに問題だと思いますね。
実績からすると8万程度が限度のはずですが
相当な強気の交渉をされたのでしょうか。
サポーターかどうかも不明な輩の批判よりも、
チーム内の不平不満やモチベや
他の選手の契約交渉に影響する重要な点だと思います。