カルバート=ルイン、ドウグラス・ルイス、フィル・ビリング: アーセナルの夏の現実的なターゲット 前編
サッカーファンというのは1月の移籍市場が閉まった瞬間に夏の移籍市場に関して話し出すものだが、それは今年のアーセナルファンにとっては特に顕著に表れている。
クラブは誰一人として補強を行わない一方で多くの放出を行ったからだ。これはかなりのギャンブルに感じられるが、もし成功し、このまま欧州コンペティションの出場権を手に入れられるのであれば、夏には給与の大幅削減に削減し、大型補強に臨めるというアドバンテージを手に居られることに張る。
もちろん、欧州コンペティションといってもELになるかCLになるかで夏にクラブが集められる選手の質は変わってくるだろう。とはいえ、それでも我々はアーセナルであり、少々勢いは衰えたとはいえ選手たちにとってある程度魅力的な移籍先のはずだ。
Embed from Getty Images従って、問題は補強ポジションの優先度と誰が実際にターゲットとなるのか、ということになる。
最近アルテタとエドゥが獲得方針を若手へとシフトさせているのは明らかであり、今のスタイルにフィットするだけではなく、成長の準備が整っており、キャリアのピークをアーセナルで迎えることができるような選手をターゲットとしているようだ。
このようなアプローチへの変更は非常に好ましいことだし、加えて彼らはプレミアリーグで即座に適応できるかもある程度重視しているように見える。
もちろんこれは獲得する全員がプレミアリーグでの経験が豊富である必要であるという意味ではなく(プレミアリーグでの経験があればボーナスポイントにはなるだろうが)、仮にプレミアリーグでプレイした経験自体がないにしても、素早く適応できる素質を備えている選手問う意味だ。冨安健洋がその素晴らしい例だ。
Embed from Getty Images現在のアーセナルのファーストチョイスのストライカーであるラカゼットとバックアップであるエンケティアは得点力を備えているとはいいがたく、しかも二人ともがこの6月で契約満了となる。
したがって、クラブの補強の第一優先ポジションがストライカーであるのは明らかだ。
アーセナルはこの冬ヴラホヴィッチをはじめ、多くのストライカーへの興味が報じられていたが、特に本格的に興味を示しているようなのが、レアル・ソシエダのアレクサンダー・イサクとエヴァートンのドミニク・カルバート=ルインだ。
イサクが現状その契約解除条項満額を支払うことを正当化できるほどの素晴らしいパフォーマンスとは言えず、クラブが冬にはいったん手を引いたのは理解できる。
イサクと比べればエキサイティングでも華やかでもないかもしれないが、怪我から復帰し、調子を取り戻したカルバート=ルインが獲得可能なのであれば、個人的には彼の獲得を即決してしまって良いと思う。
彼はアーセナルの4-2-3-1にフィットするだろうし、安定してゴールをもたらせる選手だ。ゴールに背を向けてのプレイでボールを収めることも出来るし、ラカゼットとは違い、敏捷性とスピードも申し分ないためそれをこなしつつ、攻撃の最終局面に走り込むことも出来る。
さらに、現状のアーセナルのFW陣が備えていない空中戦の強さもカルバート=ルインは備えており、彼がいればティアニーの左サイドからのクロスもより実りのあるものになるはずだ。
一方、第二ストライカーとしてアーセナルが誰を獲得するかは以下の2つの点次第となるだろう。
まず、アルテタに5月までの期間中にマルティネッリを中央のオプションとして本格的に再び考慮するつもりがあるか、そしてバログンがミドルズブラでのローン中にどのような活躍を見せるかだ。
(後編に続きます)
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