アーセナルのレッドカードの多さに関して

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アーセナルの退場者の多さが話題になっているが、今季のプレミアリーグのレッドカード数のランキングを見てみると、意外にもかなり接戦であることがわかる。

アーセナル: 3
アストン・ヴィラ: 3
マンチェスター・シティ: 2
マンチェスター・ユナイテッド: 2
ニューカッスル・ユナイテッド: 2
サウサンプトン: 2
ワトフォード: 2

今イングランドで最もフィジカルで、典型的なイングランドらしいチームと言えるバーンリーが今季のプレミアリーグで唯一レッドカードが出されていないチームであるのはかなり奇妙ではあるが、今季アーセナルに出された5枚のレッドカードのうち、残り2枚はリーグ杯でのものだ(ジャカとパーティ)。

パーティの退場は試合終了間際だったので、試合展開には大して影響はなかったが、その次のバーンリー戦でアーセナルは彼を欠くことになり、代価を支払うこととなった。

また、ジャカの退場は試合結果というよりも10人で1時間リバプール相手にアンフィールドで戦わなくてはいけないという、チームのフィジカル面への影響の大きいレッドカードだった。そして、ジャカもバーンリー戦を欠場した。

リーグ戦でのレッドカードに関して言うと、恐らく一番影響が大きかったのはガブリエルのマンチェスター・シティ戦での退場だろう。

今季序盤に同じくシティ相手にジャカが退場した際には既にスコアは2-0となっており、35分時点で数的不利に陥るという事態になっていなければ、試合結果は5-0よりはましなものになっていたかもしれないが、どちらにせよシティの勝利は揺るがなかっただろう。

だが、ガブリエルの退場がなければ、試合結果が変わっていた可能性は大いにあるように思われる。今思い返してみると、やはり1枚目のイエローカードは不要だった。

2枚目のイエローカードはその判定が正しかったことは間違いなく、結果としてアーセナルはパフォーマンスに見合った勝ち点を持ち帰れなかった。

直近のマルティネッリの退場に関しては、私はミケル・アルテタのこのレッドカードを出すには『審判がかなり選手を退場させるのに前向きだったに違いない』という意見に賛成だ。

選手や試合展開ではなく、審判が試合のスポットライトを奪ってしまった。もし彼が判定をイエローカードとマルティネッリへの叱責に留め、レッドカードが提示されなかったとしても、誰も批判したりはしなかっただろう。

ウルブズ戦後にアーセナルのレッドカードの多さに関して、何かできる事はないのかと聞かれたアルテタは少し冗談っぽく『もうアイディアが尽きてしまったよ』とコメントした。

これの文脈としては、ギブアップ宣言というよりも、アーセナル側でどうこうできる問題ではない、という示唆かもしれない。

また、その後アルテタが審判と話をする必要があると語っていた様子からすると、どちらかというとこれはアーセナルに出されたレッドカードではなく、アーセナルの対戦相手に出されなかったレッドカードに関しての話でもあるようだ。

今季の判定に満足しているかと聞かれれば、全く満足していない。だが、これは私が個人的に審判たちと話す必要がある問題だ。今日の出来事に関して、そして今季VARがあるにもかかわらずなされた判定について、説明を求める必要がある。

その最も象徴的な例がクリスタル・パレス戦でマッカーサーがサカを蹴り飛ばしたにもかかわらずイエローカードしか提示されなかった件と、エヴァートン戦でゴドフリーが冨安の顔を踏みつけたにも拘らず、イエローカードすら出なかったケースだ。

アーセナルの選手たちがより慎重にプレイするべきだった試合も今季はあるが、逆にアーセナルの対戦相手の選手が退場となるべきだった試合もいくつかある。マッカーサーがサカを蹴ったのは43分のことだったし、ゴドフリーが冨安を踏みつけたのは30分のことだった。

もちろん11対11の状況でのパフォーマンスに改善の余地はあるが、アルテタがアーセナルが、アーセナルの対戦相手であれば見逃されていたような状況で、同じように見逃されていない、とフラストレーションを感じる気持ちは理解できる。

アーセナルに対する陰謀が働いているなどと主張するつもりはないが、アーセナルはプレミアリーグの他のチームと比べて、ルールが許容する限り最大限の処罰を受けているようには感じられる。他のチームのプレイを見ていると、アーセナルの選手であれば絶対に流されなかっただろうな、と感じられる場面がいくつかある。

ピッチ上で何が出来るかに関して言うと、アーセナルがもう少し試合をうまくコントロールできるようになれば、そもそも審判がレッドカードを出せる可能性のあるファウルの数は減るだろう。

アルテタ体制でのアーセナルが非常にレッドカードが多いのは事実だが、これは解決不可能な問題ではないように感じられるし、確かに少々不器用な時はあるにせよ、アーセナルの選手たちが大きな規律面の問題を抱えているようには思えない。少なくとも、他のプレミアリーグのクラブよりはるかに悪いということはないはずだ。

当然ながら、アーセナルが今季どのような成績を収められるかは、毎週11人でプレイできるかどうかに大きく影響を受けるだろう。監督も、この点に関しては練習場で繰り返し強調するに違いない。

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Posted by gern3137