ミケル・アルテタにリスペクトを
トッテナム戦での快勝に象徴されるように、ミケル・アルテタがチームを立て直して見せたのは、称賛されるべきだ。シーズン序盤の絶不調で、彼は新人監督には似つかないようなとんでもないプレッシャーにさらされていた。
昨季もまた、アーセナルは序盤不調で、最初の10試合で勝ち点13しか獲得できず、クリスマスまでは降格圏付近をうろついており、この時もまた、アルテタの解任を求める声も上がっていた。
だが、アルテタは強い意志を持ち、自分なりのスカッドを作り上げるのは長い戦いになると知っていた。アーセナルの復活は12/26のチェルシー戦から始まったといってもいいだろう。
冬の移籍市場はタフなものになり、多くの契約解除が行われたが、一方で、ウーデゴールのローン獲得は素晴らしいものだった。
シーズン終盤をアーセナルは好調で終え、そして夏にはスカッドの刷新に乗り出した。アーセナルファンの中には獲得する選手の年齢が若すぎて即戦力になるのかに疑問を呈す者もいたし、特にラムズデールとホワイト、GKとCBという一見アーセナルの優先補強ポイントではなく思われたポジションに75m£クラブが費やしたことに批判的な見方もあった。
それだけではなく、なんとウーデゴール獲得にまで批判の声も上がっていた。これはより理解しがたく、彼のような選手が30m£の大バーゲンで獲得できたのは大成功に思えるが。
夏の時点では、ホワイトとウーデゴールを除けば、どちらかというと将来の投資が多く、ファンはこの時獲得した選手がいきなり先発するだろうとは思っていなかった。
同時並行でアーセナルは開幕三連敗という最悪のスタートを切っており、一時は再開にもなった。またしてもアルテタ解任論が浮上したが、幸運なことに、カラバオ杯では何とかチームは勝利を収め、この後の代表選でアルテタは少し余裕をもってチームを整えることが出来た。
この代表戦後、アーセナルは全く異なるチームに変化を遂げた。メンバーが代わっただけではなく、スタイルも、態度も変わった。
バーンリー戦やノリッジ戦が素晴らしいパフォーマンスだったとは言えないが、それでも改善は見られた。
キーラン・ティアニーを除いて、アーセナルの守備陣の選手は完全に入れ替わっている。冨安健洋はクラブにやってきて36時間後、タフな代表戦の直後だったにもかかわらずいきなりプレミアリーグで先発、アヒルが水に潜るように、なんの問題もなく適応して見せ、まるでキャリアの初めからアーセナルでプレイしているかのようだった。
彼は背が高く、両利きで、最終ラインであれば右から左までどこでもプレイできる。今の所、冨安の獲得はこの夏最高の移籍のように思える。
その後、アーセナルはカラバオ杯の次のラウンドのウィンブルドン戦、かつての時代を彷彿とさせるようなタイでも勝利を収め、ノースロンドンダービーに臨むこととなった。
スパーズはアーセナルと対照的に、シーズン序盤の好調から、代表選後は連敗しており、勢いはアーセナルに味方していたといってもいいだろう。
結果的に、たった三試合で、リーグ首位のクラブがリーグ最下位だったクラブに追い抜かれることになった。これはプレミアリーグ史上初めてのことだ。
もちろん、この試合をもってアーセナルの課題はすべて解決したということはできない。
だが、この試合が示したのは、アーセナルの選手たちは監督を100%信頼しているということだ。
今のアーセナルのスカッドは若く新鮮で、ハングリーだ。アルテタが監督に就任して以降数多くの選手が入れ替わっており、ついにアルテタは自身が望むチームを揃えたと言っていいだろう。
スパーズ戦の試合終了時点では夏の新加入選手6人全員がピッチに立っていたし、他の選手も4人はアルテタが契約延長を決めた選手たちだった。
もしこの試合の前半がアルテタの目指す理想像なのであれば、それをもっとアーセナルで見たいものだ。
アルテタが過酷な状況の中でもきちんと選手たちのモチベーションを保ち、プレッシャーに対処したことはリスペクトされるべきだ。
彼は昨季も同じように、FA杯優勝を成し遂げている。
もちろんまだ断定することは出来ないが、この若い監督はアーセナルの監督として成功できるだけのメンタリティを備えているように思う。
トッテナム戦のアーセナルファンの反応は素晴らしいものだった。何度もアルテタは満員のスタジアムでプレイしたいと述べていたし、これが彼にとって大きな意味を持つのは明らかだ。そして、彼がいかにしてトッテナム戦の得点でセレブレーションを行ったかが、どれほどアルテタがファンとチームのことを気にかけているかを示している。
アルテタは、彼の努力が実を結ぶまでの時間を与えられるべきだ。もちろん時間が経ってみないと分からないが、将来は明るく見える。
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コメント一覧
私のアルテタに対する疑問はかなり解消され、一点に絞られてきた。偶然の事故を装い、意図的に怪我させた人間を野放しにし「謙虚になるべき」などと言われ、対抗しようとした人間を追放した。偶然の事故ならあの言葉は出てこない。そしてこの問題の追及はアルテタではなく、英国そのものを批判すべき、と思わせられてもいる。特定の人の暴力を容認する…この思考法が最大の敵であり、ネオフーリガンまた、犯罪者を産む源泉になっている。ターゲットは定まっている。ジャーナリストはチームの買収などではなくこちらを追求すべきだろう。最大の問題を迂回する、お得意のスピンコントロールとも取れる。