【データビジュアルで見る】オナナとレノの比較
またしても、世界中のサッカーファンが誰がやってくるのかと胸を高鳴らせる夏の移籍市場の季節がやってきた。アーセナルファンも例外ではない。
もしアーセナルが本当の意味で刷新に乗り出そうとするのであれば、チームの半分程度は入れ替える必要があるような気もするが、GKの獲得というのは(昨季のレノは不安定なところもあったとはいえ)最優先課題ではない。
レバークーゼンから22.5m£で移籍して以降、おおむね彼の獲得は成功だったといえる。
エメリ時代には、オーバメヤンと並んでチームで最も輝いた選手だったと言ってもいいだろう。
だが、アルテタ監督就任後は少々不安定な時期があったのと、エミ・マルティネスの登場そして彼の退団、さらに彼の足元のボール扱いの能力に関して、以前ほどの評価は得られていない。
レノ自身が最近退団にも残留にも両方に対してオープンであると示唆していたので、アーセナルのGK獲得を巡って多くの噂が出るのも当然だろう。
GOALのチャールズ・ワッツがアーセナルはアヤックスのアンドレ・オナナ(現在ドーピングの出場停止中だ)に興味を示していると真っ先に報じていた。
今回は、彼がチームに何をもたらせるかを見極めるために、ライアンとレノと彼のスタッツを比較していこう。
セービング
現代のGKに要求される能力には多くのものがあるが、それでも最も重要なのはやはりシュートを止めることだ。
(オナナのデータはチャンピオンズリーグのものしか公開されていなかった)
これらの画像を見れば、レノとオナナが二人とも優れたシュートストッパーであることは明らかだ。しかし、もともとは素晴らしいシュートストッパーだったはずのレノだが、直近に関しては少し不安定となっているのがわかる。
ライアンに関しては、セービングについては調子に波がある状態がずっと続いており、アーセナルのGKとしてそこまで多くの出場機会が与えられる可能性は低そうだ。
オナナのデータは限られているのだが、CLという大舞台では安定して、xGより実失点を低く抑えることに成功している。
ボール配給
レノの称賛者、私もそれに含まれているのだが、ですらもレノのボール配給能力は彼の強みとは言えないというのは認める所だろう。
それとは対照的に、素晴らしいボール配給が出来ると評判のオナナだが、データもそれを裏付けている。
ハーフウェイラインを越えてボールを届ける能力に関しては、オナナはレノとライアンを圧倒している。時には彼はハーフウェインラインどころか相手の最終ラインの裏へのボールを届けることも出来る。
このような能力はチームにとって非常に役立つはずで、攻撃のバリエーションを増やすだけではなく、相手にハイラインを敷くのをためらわせる効果もあるはずだ。
これに関しては、ライアンもレノより優れており、アーセナルの正GKとしてはここがレノの懸念点となるだろう。
飛び出し
ミケル・アルテタは常にハイライン戦術を好むという所を見せ、それに適した選手がいない時でさえも採用しようとしたりもした。
そして、最終ラインを高く設定するには、最終ラインの裏をカバーしてクリアすることが出来、かつ、前目の位置でビルドアップにも加わることが出来るGKが必要だ。
この点においても、オナナは申し分なく、ボックス外に飛び出てクリアするのもお手の物だし、必要があればそのエリアでのパスも出来る。
同じくマットライアンもボックス外に出て味方のCBを助けることが出来る。
この中で最も保守的なのがレノだ。
再びアーセナルにとってGKの獲得は夏の最優先課題ではないだろう、というのは指摘しておく必要はあるものの、もしアンドレ・オナナが報道通り7m£で獲得可能なのであれば、これはガナーズにとって大バーゲンだ。
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