エリクセンの獲得はアーセナルにとって完璧な応急処置となる可能性がある
先日、ESPNがアーセナルにインテルがエリクセンの獲得を逆オファーしていると報じていた。
このトッテナムからインテルに渡ったMFは現在コンテのもとで実力を発揮するのに苦戦している。コンテのシステムにはトップ下の居場所がないことが多く、3-4-3や3-4-2-1というシステムはエリクセンに最適とは言えない。
皮肉なことに、かつて同じようにコンテのもとチームでの序列を落としていったのはかつてのガナーズの一員でもあるセスク・ファブレガスだった。
どちらの選手も能力が足りないわけではないが、単に厳格でメカニックなシステムには居場所がないのだ。
多くのアーセナルファンは元トッテナムの選手の獲得に忌避反応を示していたが、私個人的には、悪くない補強になると思う。
28歳という年齢は少し懸念はあるにはあるが、選手との契約を良い形でまとめることが出来れば、ミケル・アルテタのチームのクリエイティビティを巡る問題の解決策となってくれるはずだ。
もちろん、アワールやソボスライ、あるいはノリッチのブエンディアの方が特に長期的に見ればよいオプションであることは間違いない。
だが、アーセナルが彼らをこの冬獲得できる可能性はどれくらいあるだろうか?それぞれのクラブが彼らをシーズン途中に手放すつもりがあるかどうかはわからない。(訳注: ソボスライは契約解除条項があると報じられているが、ライプツィヒ行期の可能性が高まっているようでもある)
したがって、エリクセン獲得は現実的かつ、即戦力という意味では最高の補強になる可能性がある。
現在のチームにはチャンスを作り出せる選手がおらず、アーセナルが冬に将来を見据えた補強に踏み切るのか、それとも、短期的な補強を行うかはわからないが、いずれにせよ誰かしらの獲得は必要不可欠だろう。
エリクセンは7年をトッテナムで過ごしており、プレミアリーグの経験豊富だし、イングランドサッカーの過酷さを全て知っている。
彼は既に代表でも100試合以上出場しており、その実績は確かだ。彼のことを好ましく思うかどうかは別として、彼が非常にプロフェッショナルな選手であることに疑いの余地はない。
ハードワークをこなせ、チームを引っ張ることが出来るベテラン。インテルのようなビッグクラブでのプレッシャーも知っているエリクセンこそがアーセナルの攻撃陣にとって必要な選手かもしれない。
彼はチャンスを作り出し、結果としてゴールも生まれるだろう。
エリクセンは得点力もあり、今季の90分当たりのアシスト期待値は今のアーセナルの誰よりも高い。また、彼がセットプレイの達人であることも見逃せない。
今季アーセナルは守備面ではセットプレイ対応が大いに改善したが、自分達が蹴るFKの方はひどいものだ。
アーセナルが不当に多くの金額を支払わされるような取引にならない限り、エリクセンの獲得はアーセナルにとって良い応急処置となるのではないだろうか。
少なくとも、彼の獲得がウィリアンやセドリックの獲得よりも悪いアイディアだとは思えない。彼が元トッテナムの選手であるという点を除けば、アーセナルが必要な選手の要件を満たしており、理想的な将来の候補をクラブが見つけるまでの良い穴埋めの補強となってくれるだろう。
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