【アーセナル加入内定!?】オマー・レキク スカウティングレポート
最近では、サッカー選手がキャリアの岐路に立たされる年齢というのがどんどん若くなっており、それはアーセナルのターゲットであるオマー・レキクにも言える。
彼は、夏の移籍市場でのアーセナル加入が濃厚とされていたが、どうやら締め切りに間に合わなかったようでいったんは破談となったが、彼の契約は次の夏までとなっており、この野心家の若いCBが冬にアーセナルに加わる可能性はかなりありそうだ。
そこから即座にローンに出される、という可能性もあるかもしれない。
レキクにとってイングランドを訪れるのは初めてではなく、フェイエノールトから移籍しマンチェスター・シティのユースチームで2シーズンを過ごしている。
その後彼はPSVユースとマルセイユのユースチームを経て今のヘルタ・ベルリンにたどり着いた。イングランドを含め海外での生活には慣れているため、文化・生活面の適応はそこまで大きな障害と名はならないだろう。
昨年同じくプロサッカー選手である兄のカリム・レキクもヘルタ・ベルリンを離れセビージャに加わっているので、弟のオマーもそろそろ次のステップアップを、と考えているに違いない。
ここまでのところ、彼は兄が所属するユースクラブに応じて自身の所属先を決めることが多く、ヘルタ・ベルリンに所属していたのもそれが理由だったようだ。
ここまでのところ、レキクはドイツ四部リーグ所属となっているヘルタのユースチームでしかプレイ経験がない。だが、昨季はブンデスリーガでも3試合でベンチ入りを果たしているので、そろそろファーストチームレベルに達する可能性がある選手だとみられているのかもしれない。
とりあえず彼はアーセナルのU-23チームに加わり、そこでカップ戦などのチャンスが与えられるのを待つことになるだろう。
彼はアーセナルのユースチームにどのようなクオリティをもたらすだろうか?
レキクは主にCBとしてプレイする選手だが、守備的MFとしてもプレイできる。データ上は右利きということになっているが、私が彼のプレイ動画を見た限りでは、左足もかなり使えていた。
ここまでトップチームでの経験がないことから、レキクが近い将来アーセナルのトップチームに食い込めるかどうかは未知数だ。
ドイツ4部の試合というのはほとんどTV放映がないため情報が限られている。186cmでここまでユースチームで8試合出場し1得点を挙げているという情報からわかることはあまり多くない。
レキクの移籍に関しては多くの記事が書かれるだろうが、本当に彼のことを分析できるのはきちんとしたスカウティングネットワークを保持しており、レキクのトレーニングを見られる人物のみだろう。
結局のところ、近年のユース選手の獲得というのは二つのファクターに基づいて行われる。まず、スカウティングと生まれつき備わった才能だ。
そして第二に、ユースコーチたちが、彼らが次のステップに進めると判断できるかどうかだ。
数週間前にペア・メルテザッカーがドイツのポッドキャストでこれに関して語っていたが、やはりトップチームまで進める選手はほんの一握りなので、ユースチームはむしろ最高のタレント以外をそぎ落とすフィルターのような役目を果たすのだという。
残りは、プロサッカー選手の道をあきらめる、あるいは異なった将来、異なったクラブに進むこととなる。
アーセナルのU-23チームが抱えているその他の選手ほとんどに言えることだと思うが、もちろんレキクにもアーセナルのファーストチーム入りを目指せるだけのポテンシャルは備わっているだろう。
だが、これもまた多くの選手に言えるが、才能は成功の必要条件でしかなく、それだけでは十分ではない。成功のためには毎週ハードワークを重ねる必要がある。
レキクの獲得はクラブの目線で見ると、よりモダンな若手を活用する仕組みの構築の第一歩で、近い将来資金源となる、あるいはチームを支えることのできる可能性のある選手の候補者数を増やす取り組みということだろう。
キャリアの次のステップに進もうと野心に燃える若者へのギャンブルとして、0.35m€の投資は悪くないものに思える。
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