セスク・ファブレガス インタビューで語られた色々な裏話
先日arseblogさんのポッドキャストになんと現役選手のセスク・ファブレガスが登場、赤裸々に裏話をいろいろと語っていましたので、それをまとめてみました!
さすがに1時間以上ある全文を書き起こして訳すのは長すぎるので、僕が個人的に興味深いと思った点をまとめたものとなっています。
アーセナル移籍からデビューまで
・まずスカウトのフランシス・カジガオと話したが、真面目な人物で好印象だった。
・その後アーセナルに呼ばれ、ベンゲル監督のような有名な監督がホリデイ中にわざわざロンドンに帰ってきてセスクと会うために時間を作ってくれたことに感激した。
・選手としてはジェラードのファンだったが、クラブはアーセナルに元々注目していた。
・一流選手たちと練習を共にし、ベンゲル監督はすぐにファーストチームでプレイできると保証してくれたが、トップレベルとの距離はまだまだ遠いと思っていて、ここまで早くデビューするとは思っていなかった。
・また、当時定期的にファーストチームに帯同していた若手は自分一人だったので、トップチームの選手たちが皆面倒を見てくれて、本当に感謝してくれている。
ベンゲル監督の印象
・正直な人だが、全く選手にプレッシャーをかけたりしない
・若手の才能を表現できるように自由を与えてくれ、君ならできる、とポジティブな自信を与えてくれる
・サッカーをよく理解している選手を獲得し、だから彼らに自由を与えるのだろう
・ミスを指摘するようなことはせず、時々個別トレーニングに招き、周りの見方、逆足、パスなどについて指導してくれる
・最初はその重要性がわからないが、ある日それが役立つ。そして、最終的には教えられなくても自分でできるようになる。
・非常に忍耐強い人で、怒っているところを数回しか見たことがない
・若手への指導は行うが、叱ったりはほとんどしない。
・もしかすると、若手の精神面を心配しすぎていて、優しすぎたかもしれない。ふがいない試合を見せた時にはもう少し怒りを前面に出すべきだったかもしれない。
アーセナルの選手獲得の裏話
・移籍に関しては、ベンゲル監督は報じられるほどの権限を持っていなくて、もっと上の立場の人が使えるお金は決めていたと思う。
・シャビ・アロンソはリバプールから移籍した年、死ぬほどアーセナルに移籍したがっていて、周囲の皆に何とかしてこの移籍を実現させてくれと頼みまくっていた。
・セスク自身もアーセナルフロントに全力で働きかけた。
バルサ移籍の真相
・バルセロナでプレイするのは夢だったが、アーセナルはセスクの人生のうちで最も愛されていると感じた場所の一つで、本来なら、絶対にあのような状況でアーセナルを見捨てたりはしたくなかった。
・アーセナルを本当に愛していて、キャプテンとしてクラブにタイトルをもたらすこと心の底から望んでおり、そのために全てを尽くしていた。
・そのためにすさまじいプレッシャーを感じていた。敗戦した日には泣いたし、夜眠れないことも多かった。
・だが、徐々にクラブの選手獲得の方針や、負けた日の帰りのバスの中で談笑しながら後の予定を話す選手たちが居たりなどして、その気持ちのギャップに少しずつ孤独を感じるようになっていった。
・正直に当時の気持ちを話すと、ロビン・ファン・ペルシー(もしかするとナスリも)だけが自分の気持ち、技術と同じレベルにあったと感じていた。
・だが、ロビンはケガが多く、彼はピッチ上でいつも助けてくれるわけではなかった。(自分が移籍したとたんにファンペルシーが怪我無く大活躍を始めたのでマジかよ!?と思った。)
・空虚感が強まり、ここで続けることはもうできない、と思った。新しい挑戦が必要だと思ったので、2010年に移籍を志願した。ベンゲル監督は絶対にダメだ、といったが、オフィスや家を訪れて何度も説得した。
・その結果、もし翌シーズンも同じようなチーム状況が続くようであれば、移籍を許可する、ということで互いに合意した。
・翌年のボルトン戦でアーセナルが敗れ、優勝の可能性がなくなった瞬間にもう十分だ、と移籍を決めた。
・今でも、自分を信頼してくれ、全てを与えてくれたアーセン・ベンゲルに対してあのような強硬な態度をとらなければならなかったことを本当に申し訳なかったと思う。
チェルシー移籍の裏側
・バルサとアーセナルの契約には、セスクがもしバルサを離れる時が来れば、まず1週間前にアーセナルが優先的に交渉できる、という条項が含まれていた。
・そのため、まずベンゲル監督とガジディスに話がいったが、1週間何も返事がなかった。
・自分としてはアーセナルへの移籍を希望していたが、アーセナルに自分を獲得するつもりがないことはすぐに分かった。
・色々なオプションがあったが、モウリーニョと話した瞬間(そんな日が来るとは思わなかった!)に自分の移籍先はもうここで決まりだ、と思った。
・お金ではなくプランの問題だった。
・マンチェスターではなく故郷のように感じられるロンドンのクラブであるという理由もあった。
(Source: https://arseblog.com/2020/03/episode-570-cesc-fabregas/ )
ディスカッション
コメント一覧
自分が人間としてどれだけおかしいか、気付いてないことがイタい。アーセナルを乗っ取ろうと思ったが、出来なかったから逃げた、と読める。毒をまき散らして金を稼いでる。はっきり言えばエジルが耐えている事に耐えられなかった。ただそれだけの男だった。ものすごく哀しい。
まだ引退してないのに誰よりもぶっちゃけた話してること含め本当におもしろいキャラクターだと思います。
審判に超高精度のフィードでボールぶつけて退場したり、W杯の敗退寸前に自転車でスペインの練習から抜けていく様子だったり、失望が何周もして一番好きかもしれないです。
なんでこんな人がキャプテンだったんだろうシリーズの代表格ですね。
どんな人間性だろうとあの頃のパスワークを見てアーセナルを好きになったんで初恋の人みたいな存在です。
アーセナルで引退してほしいとは思わないですがJリーグに来たら絶対見に行きます。
選手として、ジェラートが好きだったと言う。
では、なぜジェラードのようにワンクラブマンを目指さない。なぜ、バルセロナを出たのか、アーセナル を出たのか。その時の判断を周りのせいにしてるとしか思えない。