【インタビュー】メスト・エジル
アーセナルとあまり直接の関係はないんですが、時々公式サイトでアップされる"In my own words"という選手がキャリアを振り返る、みたいなインタビューがあるのでそちらを今回は訳してみました!
若い選手にとって、ファーストチームに加わる瞬間というのは特別なものだ。これが僕のストーリーさ。
シャルケでの最初の日を覚えているよ。僕はシャルケというビッグクラブで育って、彼らとともにプレイしていた。もちろん常に見上げてきた選手たちとプレイするのは緊張した。
僕はいつも自信を持っていたし、ピッチ内外でチームメイトは助けてくれたから、受け入れられていると感じるのは簡単だった。僕にとっては良いタイミングだったと思う。経験豊富な選手たちがたくさんいて、彼らの横で僕は大きく成長することができた。
ファーストチームに昇格すると知った時、とても幸せだった。僕の家族も誇りに思ってくれた。僕が夢をかなえるために7歳の時からすべてをささげてきたと知っていたからね。
最終的にシャルケとプロ契約を結ぶことが決まった時、みんなが幸せだったし、僕も本当に幸福だった。
今でも最初にファーストチームのロッカールームに入った時のことを覚えている。ナーバスでエキサイティングだった。僕は最初はとても静かにしていて、ほとんどしゃべらなかったね。
ほかの選手たちに圧倒されていたとかそういうことじゃなくて、夢がかなった瞬間には言葉が出なかったんだ。『オーマイゴッド。ついに来たんだ。』という感じだった。
即座に自分のクオリティを見せなくてはいけないとわかっていたけれど、チームメイトが助けてくれた。アルティントップやクルスタジッチ、ボードン、クラニャイ、アサモア、彼らがみんな手助けしてくれた。そのおかげで僕がポテンシャルを発揮するのは簡単になった。彼らが後ろで支えてくれたからね。おかげでシャルケでただサッカーを楽しめばよかった。
もちろん、難しい時期もあった。僕はいつだってプレイしてチームを助けたかったからね。若くしてシャルケのようなクラブでプレイを始めると出場機会はそこまで得られない。トレーニングで全力を尽くしてもベンチ入りさせてもらえないこともあった。でもそんなとき選手たちは僕のところにやってきてお前がすごいクオリティを持っているというのは知っているぞ、と言ってくれた。
彼らのアドバイスには本当に感謝したい。特に重要だったのが『焦るな、自分を信じるんだ。そうすればいつかその時は来る』という言葉だね。これは本当に助けになった。
アカデミーの試合ではテンポもフィジカルも戦術もワンランク下がるからそこまで難しくない。でもトップチームは別だ。ブンデスリーガでは僕の相手は本当に強くて、僕はやせていたからタフだった。
当時のシャルケにはボードンやクルスタジッチといったDFがいて、トレーニングも僕にとっては大変だった。こんな力強いDF相手の練習は最初はとても大変だったよ。
僕に関してもっともポジティブな点は、リスペクトは忘れないけれど決して相手を怖がることはなかった点だと思う。
他の選手からも少しずつ僕は注目され始めたけれど、プレッシャーを感じたりはしなかった。もっと若いころであればあったかもしれないけど、そのころには僕は成長していて、経験も積んでいた。対処する方法はわかっていた。
常にプレッシャーを感じていたら人生を楽しめないからね。これはサッカーだけじゃなくて、私生活でも同じことさ。もちろん冷静さを保って集中を切らさないことは大切さ。そして、正しい人々の意見に耳を傾けるようにするのは大切だね。
僕のデビューはフランクフルト戦で、シャルケのホームだった。何万人もの観衆の前でプレイするのは初めてだったから緊張した。とても音が大きくて、残り20分のところで僕は出場した。引き分けだったから僕らにとって最高の人は行かなかったけどね。
ポジティブだったのは、僕が簡単にファーストチームに溶け込めたと感じられたことだ。特に問題はなかったし、サッカーを楽しむことができた。僕はサッカーを愛しているし、サッカーを楽しむことを愛しているからね。
シャルケでは一日目から受け入れられていると感じることができた。何度も言っているけど、チームメイトのおかげだね。今でも彼らとは連絡を取っているし、昔のことを話してはよく笑うよ。
僕が引退して振り返るときには、僕がどのようなキャリアを歩んできたのか本当の意味で分かるんだと思う。今でもまだ僕はハングリーだし、ハードワークをして今のチームで成功を収めたいと思う。まだ数年はあると思うからね、いくつかタイトルを勝ち取りたいと思っているよ。
もし16歳からやり直すことができたら?全く同じことをするよ。僕の人生には満足しているし、いくつかの素晴らしいビッグクラブでプレイすることができた。チームメイトにも恵まれたし、人間として成長することができた。多くの経験ができたし、何も変えたくはないな。
今ファーストチームにステップアップしようとしている選手たちには、最も重要なことは自分を信じることだと伝えたいね。もちろんうまくいかない日もあるだろうけど、それでも自分を信じてやらなくちゃならない。努力を止めてはだめだ。
僕にとって最も大事なことは楽しむことを忘れないことだった。楽しめなきゃ負けだ。ミスをしたらがっかりするだろう、でも他人の意見じゃなくて自分の心の声を聴くんだ。君は自分がどれくらい素晴らしいかわかっているはずだからね。だから、自分を信じて楽しむんだ。
(Source: https://www.arsenal.com/news/mesut-ozil-my-own-words-0 )
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