ユングベリのアーセナルに期待する3つのこと
7試合勝利がなかったアーセナルだが、フランクフルト戦の敗北が最後のひと押しとなった。エメリの後任として、昨季U-23の監督だったユングベリが暫定監督としてアーセナルを率いることになる。
エメリのもと最近のアーセナルのパフォーマンスはどんどん悪化していっていたが、ユングベリはアーセナルのどのような点を改善していく必要があるだろうか。
混乱を取り除く
エメリに対する主要な批判の一つは、確固たるスタイルをアーセナルに植え付けることが出来なかった点だ。
エメリが監督就任した際には、ハイプレスの重用を強調したりもしたが、最近はそれも全く見られない。ユングベリはガナーズがどのようにプレイするのか、より明確にし、アーセナルのアイデンティティの危機を終わらせなくてはならない。
アーセナルに明確なスタイルが生まれれば、それに伴ってパフォーマンスも改善されるだろう。エメリの問題は戦術をいじりすぎ、選手が混乱してしまうことだったからだ。
もちろん、スタイルを確立することは頑固でなければならいということではない。新監督は柔軟性と彼らしさを出すことの間のバランスを見つけなくてはならないだろう。
だが既にユングベリはU-23の監督時代に、格上やより屈強な下部リーグのファーストチーム相手の試合で、これをこなせることを証明している。
雰囲気をよくする
エミレーツの雰囲気はエメリ指揮下の一試合ごとに悪化してきたが、ユングベリはクラブに流れる空気を改善しなくてはならない。
ブーイングがスタジアムで聞かれることが増え、これがエメリ解任のファクターの一つとなったことは間違いないだろう。
ユングベリのようなアーセナルのレジェンドが監督となれば、最初のうちはファンからのサポートは約束されているが、その後も継続して支持を得るためには、その熱気に飲まれるのではなく、うまく流れを掴み、本当の意味で雰囲気を変える必要がある。
ユングベリはファーストチームコーチに昇格して以降非常にアクティブな姿を見せており、これは問題とはならないかもしれない。
試合前のウォームアップでは彼がキックオフを前に選手たちを引っ張る姿が見られたし、フランクフルト戦でサカのパスや、ムスタフィの後ろからのビルドアップに関して、そしてルイスが中盤でプレイするための指示を出した。
また、ユングベリは外交的なタイプであるということもプラスに働くだろう。フランクフルト戦前の練習ではユングベリはピッチに入るやいなや『ルーカス!』と叫び、数分間二人でボールを回していた。
常に選手とかかわろうとする姿勢は、ユングベリがクラブを取り巻く空気を改善するうえでカギとなるだろう。
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アーセナルを再び恐れられるチームにする
エメリ最後の数週間で、相手チームが既にアーセナルを恐れていないと彼は認めた。
これもまた、ユングベリが買えなくてはならない重要な点の一つだ。かつては彼は国内で最も恐れられていたアーセナルの一員であり、アーセナルの今の立場は新監督にとってはなれないものだろう。
だが、クラブの栄光の歴史を共にしたユングベリは、かつてのアーセナルのような感覚を取り戻させるべきだ。
確かに選手は違うが、きちんとした組織でプレイすれば、今のアーセナルの攻撃陣は、相手を恐怖に陥れるのに十分なはずだ。
単に攻撃陣を上手くプレイさせるだけではなく、彼らは対戦相手から恐れられるべきなのだと思いださせてやることも、ユングベリの仕事の一つだ。
ベンチに座ることが増え、今はその見る影もないが、ニコラ・ペペは昨季フランスを席巻した選手だ。そして、調子が良ければエジルは誰も並ぶ者がない選手だが、エメリは彼を信頼しなかった。オーバメヤンは得点こそしているものの、ラカゼットも含め、まだ活かしきれているとは言い難い。
パフォーマンスと空気をよくすることに加え、これらの選手たちに本領発揮させてやることがユングベリとアーセナルにとっては必要不可欠だ。
ベンゲル時代の終盤でさえ、タイトル争いには加われなかったものの、少なくともその攻撃力は他チームから恐れられてはいた。ユングベリの指揮下にある選手たちのクオリティを思えば、それこそが本来のアーセナルの姿なのだ。
(Source: https://www.football.london/arsenal-fc/news/freddie-ljungberg-arsenal-manager-emery-17336763 )
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