『アーセナル夏の予算45M』の謎 前編
ついに、かねてから確実視されていたペペのアーセナル移籍が発表されました!これは単純に、アーセナルがペペという素晴らしい選手を手にしたというだけではなく、未だにアーセナルがナポリやユナイテッド、リバプールといったクラブとの争奪戦に勝利してヨーロッパトップクラスの選手を獲得できるということを示したという意味でも非常に大きな移籍となったのではないでしょうか。
ただ、一点だけ気になるのがペペの移籍金です。これまでオーバメヤンが保持していた記録を一気に上回り、72M£程度と報じられているのですが、同時にこれまでアーセナルの夏の予算はたったの45Mと報じられています。と、ここで気になるのはペペ一人分の移籍金だけで45Mなんて遥かにオーバーしてしまっている点ですよね。笑 今回は、にもかかわらずアーセナルがなぜこのような高額の補強をバンバン行えているのかについて考察していきます。
前提
まず、前提としてなのですが、もちろん、そもそも45Mという数字が全くの嘘で、交渉を有利に進めるための情報戦だったという可能性もなくはないのですが、これらは何も適当に報じられたわけではなく、swissramble氏をはじめ、経営に詳しい方が公開されているアーセナルの情報をもとにはじき出した数字なので、実際にアーセナルがこの夏使えるのは45Mに近い数字であるという前提で話をすすめます。
また、もう一つの可能性として、45Mというのは財務諸表上の45Mなので実際に使えるお金はそれよりはるかに上、という可能性もありますが、オーンスティン氏などの報じ方を見る限りそのような感じもしませんでしたので、これもこの夏に『移籍金として使えるのは(給与込みではないことに注意)45M』という前提で行きます。
給与
とはいえ、給与があまりにも前年と比べて膨らむようだと、影響は大きいので使える移籍金を圧迫する可能性はあります。ですが、今季アーセナルはチェフ、ウェルベック、ラムジーといずれも週給10k越えクラスのレギュラー格の3人をフリーで失っており、加えてオスピナも放出、かつ他にももう何人か放出の可能性があるので、人数が余程増えない限り給与への支出が増えるということはないでしょう。
マルティネッリは若手なので大した給与は得ていないでしょうし、サリバはそもそもレンタルするので今年分の給与は支払わないはずです。ペペは週給14k程度と報じられていますが、ここにセバージョス+ティアニーを加え、2人に10kずつ程度支払ったとしても、放出で浮く分で賄えるはずです。(というか、二人とも若い選手なので、そもそも彼らの週給は10kには達しないでしょうが。) そして、新CBを獲得するとなるのであれば、恐らくコシェルニー、あるいはムスタフィが放出されるはずなのでその分の給与はそれで相殺されるでしょう。
一見高額に見える支出
さて、というわけで本題ですが、この夏のアーセナルのお買い物を見ていきましょう。
正確な数字はわかりませんが、まあどの媒体も同じような数字を出してきているので、そこまで大きなずれはないと思われます。
ペペ: 72M (+代理人への手数料なども含めてさらに+10Mくらい?)
サリバ: 27M
マルティネッリ: 6M
セバージョス: レンタル料3-4M
噂がある選手
ティアニー: 25M
新CB?: ?
もちろんティアニーやCBはわかりませんが、今確定しているだけでも合計100M越ティアニーとCBも獲得するとすると泣く子も黙る150Mラインまで見えてきます。笑
そういえば、SUN紙が謎のセバージョス獲得にアーセナルは12M支払った、という報道を出していましたが、これは週給込みの額だったので、レンタル料と週給を限界まで高値に見積もった額、ということなのでしょう。
セバージョスはレアルで5k程度の給与を得ていたようなので、単純計算で2.5M(これは今回の計算には含みませんが)、それにレンタル料は昨季のスアレスや(実現しませんでしたが)ペリシッチの数字を参考にすれば3-4Mというのが妥当のはずです。
とはいえ、全て合計すると、この夏のアーセナルは大赤字ということになるのではないでしょうか?このような大金を使ってアーセナルの経営は大丈夫なのでしょうか?
(この謎は、明日の後編で明らかになります!)
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