アーセナルの補強が必要な6つのポジション
まだまだヨーロッパリーグやトップ4争いの真っただ中でシーズン最終盤で佳境を迎えているアーセナルですが、シーズン終了すなわち夏の移籍市場の開始ということで、同時に着々と来季も見据えた戦略も立てていかなければなりません。
夏の補強に関する記事はいくつか書いていきたいと思っていますが、とりあえず第一弾としてまず、実際のターゲットなどとは関係なく、チームのどのポジションが補強ポイントなのかまとめていきます。
第2GK: 優先度B(マルティネス退団ならA)
チェフの現役引退に伴って穴が開くポジションとなる第2GKですが、最近マルティネスはレンタル先のレディングで絶好調なのですが、同時に第1GKとして試してもらえるチャンスがないのであれば移籍するしかない、と何度かコメントしています。
アーセナル的にはマルティネスが第二GKに収まってくれれば資金をかけずにまずまずの控えGKがゲットできることになりますので、非常にありがたいですが、このあたりは交渉担当のサンジェイの腕の見せ所となりそうです。
とはいえ、現実的に考えてマルティネスがレノからポジションを奪うとは考えづらく、かつもしアーセナルがCL出場権を獲得すれば国内カップ戦のみの出番になってしまいそうなので、移籍を希望するという可能性も十分考えられます。その場合は流石にユースのGKに控えを任せるのはレノにケガなどがあった際のリスクが高すぎるので、誰か一人ベテランのGKあたりを獲得したいところです。
CB: 優先度C
こちらは意見の分かれるところだと思いますが、CBは一応枚数的には足りているので、苦渋の思いで優先度Cとしました。もちろんワンランク上の補強が出来れば申し分ないですが、他のポイントとの兼ね合いを考えると、CB一人に何十Mも割く余裕は恐らくなさそうですし、中途半端なレベルの選手を連れてきてもあまり意味がありません。
今季怪我をしてしまったホールディングも帰ってきますし、ソクラティスと彼のコンビを基軸にコシェルニー、ムスタフィ、モンレアル、マヴロパノスと控えも数はそろっているので来季は何とか耐え忍んでいくという作戦で、来年の夏あたりにワールドクラスの選手の獲得を狙うのが賢い・・・かもしれません。
監督がどのような判断を下すかはわかりませんが、チェンバースも昨季はなかなか良いプレイを見せていましたし、またCBに戻ってポジションを掴む可能性もないとは言えません。
とはいえ、この辺りは予算との兼ね合い、つまりCL出場権を獲得できるかどうかなどにも大きく影響されてきそうです。
左サイドバック: 優先度A
こちらも非常に優先度の高いポジションですが、モンレアルの衰えとの競争になりそうです。流石の彼ももう33歳で、最近はその安定感に陰りが見え始めており、いくら何でも週2ペースで左サイドバックとして使っていくのは無理があります。
また、コラシナツも輝く日はあるものの、どうしても守備に不安が残り、かつ攻撃でも当たり外れが大きいため、今季のエメリの戦術の攻撃の鍵ともいえるサイドバックは多少無理をしてでも一流の選手を揃えたいところ。
どちらにしろモンレアルが恐らく残り一年で契約切れということを考えると仮に今季獲得しなかったとしても来季には獲得する必要があるので、市場の動き次第でアグレッシブな動きを見せて欲しいものです。
CMF: 優先度B
ラムジーの退団が決まっている中盤のポジションも補強が欲しいところで、常に2,3人を同時に起用し続けるCMFも少なくとも4人は監督の信頼を得ている選手が欲しいところです。
枚数的にはエルネニーがいるのですが、これまでゲンドゥージ+エルネニーの組み合わせが悲惨な結果に終わっているん土絵、恐らく監督は予算が許せばこのポジションのグレードアップを希望していることでしょう。
ただ、ラムジーの分の得点力を補うことは出来ませんが、もしかすると、今季ボランチでの起用が主だったチェンバースのレンタル復帰や、ベジェリンが復帰してくれればナイルズをCMFとして起用することも出来るかもしれないので、そういう意味では内部昇格による解決策が可能かもしれないポジションでもあります。
ウイング: 優先度S
Embed from Getty Images今季アーセナルの攻撃がラカゼットとオーバメヤンに頼りきりになってしまった背景には、攻撃的なポジションでプレイできる選手の不足があるのは間違いありません。
そもそも縦に突破することも出来るいわゆるウイングタイプの選手がアーセナルには一人もいないため、戦術に幅を持たせるという意味でも必要ですし、またラムジーが居なくなれば、チームに点を取れそうな選手が本当に誰もいなくなってしまいます。エジル、ジャカ、ゲンドゥージ、トレイラあたりは年間数得点しか決めませんし、いくらラカ&オーバが良いストライカーだと言っても二人だけで点を取り続けるのは無理でしょう。
恐らく来季はリース・ネルソンがレンタルから復帰して出場機会を得ると思われますが、現在実質的にサイドでのプレイを本職とする選手が左のイウォビ、右のムヒタリアンと一人ずつしかいないことを考えると、ネルソンを加えたうえでさらに得点源にもなれるウイングを加えたいところです。
第3ストライカー: 優先度B
Embed from Getty Images二人の素晴らしいストライカーが揃っているためあまり話題になりませんが、地味に補強を必要としているのがストライカーのポジションです。エンケティアは今季出場機会をほとんど得られていないですし、流石にラカゼットorオーバメヤンを下げてエンケティアを投入!というのは荷が重すぎるような気がします。そして、彼自身の成長のためにもまず一度レンタルに出て定期的な出場機会を得る必要があるのではないでしょうか。
そうなると困るのが第3ストライカーで、オーバメヤンとラカゼットを同時に起用することもしばしばあるので、どう考えてももう一人ストライカーが必要となります。ただ、第3ストライカーになるのが濃厚ながらやってきてくれる選手はあまり多くないと思われるので、候補の選定が最も困難な補強ポイントの一つかもしれません。
しいて言うのであれば、オーバメヤンももう30歳なので、若手で将来的にポジションを得られるかもしれないと期待させられるような選手を獲得してくる、というくらいでしょうか。
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